2011年10月17日月曜日

億万長者ベッタンクールさん、裁判で娘に負ければ「仏を出てゆく」と発言

16日、フランス大手化粧品会社ロレアル社長のリリアン・ベッタンクールさんは週末に89歳を迎えるフランス第3の億万長者だが、娘との間に4年越しの係争がありもし自分が敗訴すればフランスから出て行くと子供のような発言をテレビでして世間を騒がせている。

娘のフランソワさんは母親の高年齢という健康状態に周囲の取り巻きが介入して利益を貪っていると訴えていた。6月には裁判所のベッタンクールの優れない健康状態の濫用で調査も始まっていた。

リリアン・ベッタンクール事件は複雑で、この娘の訴えとは別に、エリック・ブルト元財務相やサルコジ氏らがベッタンクールさんから現金を受け取ったという疑惑や仏秘密情報局がルモンドのジャーナリストを盗聴したという事件がある。。

ルモンド紙のジャーナリストのジェラール・ダベ(Gérard Davet)氏は、リリアン・ベッタンクール事件を調査している時に、政府秘密情報局による携帯電話(オランジュ)の使用明細表の違法の開示要求によって情報源の割り出しと盗聴が行われていたという事件が係争中になっている。

リリアン・ベッタンクールさんの妹は、エドガー・バラデュー元首相の大統領選挙スポークスマンでパキスタンへの潜水艦売買契約調印を財務大臣として行ったサルコジ氏との関係で、当時サルコジ氏がヌィーイ市長であったころにその補佐をしたり、サルコジ氏の結婚の保証人もをしていた友人であるチェリー・ゴベール氏とその夫人(エレーヌ=ユーゴスラビア妃)とは、コロンビアに豪華別荘を買い込んで隣接して住んでいてよく知っていた。

この家屋投資の資金の出所として、スイスに現金を探しに出かけていた夫(チェリー)と、レ バノン人でパキスタン政府への仏潜水艦アゴスタの売り込みに関係して、仏政府側への見返り(不法)コミッションの仲介役を務めたと見られているジアド・タキエディン氏とを、エレーヌさんが警察側にバラシして話したとされている。

これを刑務所に拘置されていたチェリー氏の携帯電話に、ブリス・オルトフー前内相(移民相)がそれとは知らずに、「お前の妻はしゃべりすぎた。エレーヌは我々をバラシタ」と話してしまった。これを警察が盗聴していた。


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