2011年11月22日火曜日

コッペUMP議長、武器商人タキエディンの贈り物「ローレックス製腕時計」は、「鉄製」と発言



フランスのジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長(元財務相)はレ バノン人で武器商人のジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏からローレックス製の腕時計を贈られたことや幾度もの家族旅行をプレゼントされたことで、今度は証人が現れた。しかしコッペ氏はそんなのは嘘で証拠がないと否定している。コッペ氏に贈られたローレックス製の腕時計はタキエディン氏の使用しているものと同じものだが、コッペ氏はこれは金や銀ではなくて、「鉄製の時計だった」といっていて、政治家がカラチ事件のコミッション疑惑で騒がれている武器商人から贈り物を受けてよいのか疑問になっている。

11月14日夜、フランス国営放送テレビA2でコッペ氏はタキエディン氏とは職業上の関係はないことを宣言した。

しかし日曜新聞(JDD)の伝えるところでは、2002年5月8日の15人(内フランス人11人)が死亡したカラチ殺害事件の財政面を担当するルノー・ヴァン・リュインベック(Renaud Van Ruymbeke)判事とロジャー・ル・ロワール判事とはパキスタンへの潜水艦やサウジアラビへのアフリーゲート艦の売り込みで見返り(不法)のコミッションが支払われた件で、タキエディン氏が深く関係していると調査からみている。

今回、新たな証言によると、コッペ氏はパリの高級住宅街16区パッシーにある自分のアパートを修復するのに現金を友人のタキエディン氏から受け取っていているというものだ。

コッペ氏はこれは証言などではなくて悪口だとして否定している。

また2005年、コッペ氏の妹がスイスの銀行に口座を開いた件では、自分は知らなかったといっている。また「貯金を入れるためで、それ以来口座は閉まっている」とも話している。そして「それが抜け駆けの口座だと思わせることは、かなり悪質なことだ」ともいっている。

タキエディン氏の前婦人ジョンソン(Mme Johnson)さんが調査官に証言しているのは、コッペ氏は家族ぐるみで、ロンドンやレバノン、南仏アンチーブのタキエディン氏の別荘などに飛行機などの旅費や滞在費が支払われて招待されていると語った。その当時コッペ氏は、財務長官で与党政権の国民運動連合(UMP)のスポークスマンであった。

タキエディン氏の別荘にバカンスで滞在した時に、コッペ氏やブリス・オルトフー前内相(移民相)の夫婦3組そろっての記念写真は、インターネット新聞のメディアパー社が暴露している。メディアパーは、タキエディン氏が4000億ユーロ(約41兆円)の資産がありながら、フランスに税金を支払ってない脱税を指摘している。


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