2017年4月12日水曜日

フィヨンの妻に報酬毎月50万 学生時代の25歳から 「メディアパー」の後で「カナール・アンシュネ」が暴露

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎12/‎04/‎2017‎‎-10:09:16)12日発売の「カナール・アンシュネ」ではフィヨンの妻に報酬月50万円が1980年から支払われていたと暴露した。10日の「メディアパー」はフィヨンが証言した1986年年よりも4年ほど前の1982年から議会アシスタントとして架空雇用の公金横領がフィヨンの妻ペネロップさんに支払われていたことを暴露したが、今回の暴露はそれよりも更に2年前にさかのぼってフィヨンがジェエル・ル・チュール防衛相(1980年10月~1980年12月)の官房室長の時代に、協力者として省庁の金で報酬を受けていたというものだ。ペネロップ・クラーク(Penelope Clarke)さんはこの時代25歳でまだフィヨンとは結婚してなくソルボンヌ大学の学生であった。ペネロップは1980年から15カ月間に渡り月6000フラン(約50万円)を得ていた。フィヨン側ではこれを否定している。政治家批判専門のカナール・アンシュネ紙はこれにも証拠があることを保証している。フィヨンは既に3月14日に予定されていた15日を繰り上げてもらってメディアの映像に晒されないように秘密裡に公共資金横領罪や社会財産汚職の罪によって起訴された。同様にして妻のぺネロップも架空雇用の公金横領罪で3月28日に起訴されている。

この様な人物が2017年の仏大統領選挙予選候補者に「共和党」(LC)から代表として出ていることで一般的なフランス人は恥ずかしい思いをしている。右派系のメディアが多い為にフィヨンを有利に持ち上げる体制メディアが多いフランスだが、実際には現在のフィヨンの人気は左派党候補者のジャン・リュック・メランション氏よりも落ちていて第4番目だと言われている。
【参考記事】
http://www.ouest-france.fr/politique/francois-fillon/affaire-fillon-penelope-salariee-d-un-ministere-des-1980-selon-le-canard-4922224
http://www.sudouest.fr/2017/03/07/affaire-fillon-nouvelle-revelation-du-canard-enchaine-3256545-6121.phphttp://www.leparisien.fr/elections/presidentielle/selon-le-canard-enchaine-penelope-fillon-etait-salariee-d-un-ministere-des-1980-11-04-2017-6845499.php