2月3日、フランスの司法組合はサルコジ大統領の司法権の独立を無視した強行な越権の介入に抗議して10日までの裁判所の運営停止のストにはいった。大統領官邸エリゼ宮殿と司法組合が対立している。これはロワール・アトランティク地方のナントでレティシア・ペレさんが亡くなったことで、その主要な容疑者とされているトニー・メイヨン氏は多くの前科をもっていて司法監察の対象になっていた人だとされていた。サルコジ大統領はこれを事前に裁かなかったからだとして裁判所が機能してなかったと告発し制裁の約束まで宣言してみせた。
判事側では裁判に手段が不足しているということが事情で、例えば5人でやらなければならない所を2.5人の判事しかいないのが実情。総てを一度にはできない。順番があり優先順があるのを理解してないサルコジ大統領の許せない司法告訴の発言だといっている。
これを受けて2月10日にはナントの司法者組合の抗議ストライキが行われる。フランス全土でも組合を中心に連帯した司法者の全ストが展開されることになると報道された。
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