2016年12月23日金曜日

解放のアレッポでトルコ兵士2人 生きながら焼き殺ろされたビデオをトルコ政府がブロック

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎23/‎12/‎2016-12:53:41)22日にアレッポ(Alep)に閉じこもった最後の市民らが 2日前に国連でソ連も合意して決まった国際監視官の立ち合いの中で夜に4台のバスに分乗して退出する映像がシリア政府によって報道されている。深夜22/12/2016 à 23h07のイタリアのスタンパ紙によると、これはシリア東部解放の最後のテロリストを除く、反アサド・シリア反体制派蜂起市民でバスの一団がアル・ラムサ(Al Ramusa )からイスラム国家テロリスト組織(IS)の支配するアル・ラシダン( al-Rashidi)へと続く道路を通過している時に、町の西部では空砲が鳴り響き歓声の騒ぎが起こったという。それは、一カ月前にシリアで捕虜になった二人のトルコ兵士がアレッポで生きながらにして火で焼かれているビデオがインターネットで世界に流されたからだという。このビデオ映像は直ぐにトルコがブロックしてツイッターやフェースブックやユーチューブを見れなくしてしまったとういう。しかしながらこのビデオに映った2人の兵士がアレッポ解放の後で殺害されたのかどうかは不明だという。解放のアレッポでトルコ兵士2人が生きながらに火で焼き殺ろされたビデオが世界に流れ、これをトルコ政府がブロックできたことがロシアのサイバー攻撃と同様に恐ろしい。


シリア第二の町アレッポ(Alep)の解放はアサドに反対するシリア反体制派蜂起市民の自由軍との熾烈な戦いで、人口150万の町は空っぽになるまでアサドとロシア軍そしてトルコの参戦でボロボロにされて40万以上の人がこれまでに殺害され200万以上が難民化した。シリアの他の町でのISの抵抗はアサド軍と今後も戦闘を続けてゆくだろう。同時にトルコ在のロシア大使の虐殺や、パリ・ニース・ベルリンであったようなイスラム国家テロリスト組織(IS)のテロが拡大することも確かだ。

ロシアのプーチン大統領は軍事防衛費の拡大を昨日発表したばかりでこれは2010年の2倍になるという。原子力兵器に力を入れると言っている。特に米国の援助によるチェコやルーマニアなど欧州国境配置の防衛対空ミサイル網に対抗できる武器を準備するとの発言が報道された。危険な世界戦争へのエスカレートの中で、フランソワ・オランド仏大統領は昨日極右派から国の予算の2%までの防衛費増大を要求されたが、これに対しオランドはすでにフランスは防衛費は引き上げていると答えている。フランスは来春に大統領選挙があり、極右派のマリーヌ・ル・ペンFN総裁は自分が大統領選挙に当選すればフランスの持つ原子力空母エンタープライズをもう一台増やすと宣言している。

サルコジが右派の予選プリメールで落選した為にフランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)が2017年の大統領選挙には出る。この人はプーチン寄りで既にプーチンによるサイバー攻撃が期待されていて、クリントンが被害にあって負けた原因だったとされていて、今度はフランスの左派がその犠牲になるのではないかと心配されている。

【参考記事】

http://www.lastampa.it/2016/12/22/esteri/siria-esercito-dichiara-libera-aleppo-via-gli-ultimi-ribelli-48d7OxPkRp45nKCJ5oW7hJ/pagina.html