2011年1月13日木曜日

仏特殊部隊の戦闘介入は、ニジェール誘拐の仏人に殺害リスクが予見 それでもテロと闘うのは?


「ニコラ・サルコジの決定は、フランス特殊部隊の戦闘介入を許可した強攻策であった。このような介入に対し過激派イスラム・マグレブ諸国のアルカーイダ(AQMI)は躊躇しないで捕虜の殺害に及ぶ大きなリスクがあることをフランス軍人は完全に知っていた」 「しかしながら、大統領は躊躇しなかった」とパリジャン紙(1月11日)は書いている。サルコジ大統領が特殊部隊の利用を許可したのは訪問先のマルチニック島からであった。

ニジェール誘拐の仏人2人は死亡

ニジェール誘拐の仏人2人は死亡
急激な深追いは人質の死の危険を増大その足で米国のオバマに会ってテロリズムとの闘いの重要性を確認している。これは、ニジェールでの2人のフランス人青年の殺害はフランス政府のテロリストとの闘いの姿勢続行を肯定するものでマルチニックでの戦闘承認宣言の再確認のようだ。特殊部隊は誘拐者を殺せても人質救出はできたのだろうか、テロと闘うのはなんのためなのか?

アラン・ジュッペ防衛相はニジェールに続きチャドを訪問していた11日、「誘拐された2人の1人は頭を撃たれて死んだ。2人は誘拐犯人に射殺されていた」と考えられると発表した。ニジェールの首都ナアメーの医療関係者の情報では2人は後ろで手に縛られていた。体に黒い痕跡があったといっている。ニジェールの大統領側近からは「体は黒焦げになっていた」と報告されている。フランス警察関係者も2人の内の1人は完全に黒焦げになっているといっている。

11日にフィヨン首相は仏人2人は誘拐者によって無残な殺害をされた。誘拐者たちAQMIは最終的なフランス軍隊の介入で殺されたといっている。

ニジェールで7日夜にレストランから誘拐され8日夜の戦闘中に殺害された2人のフランス人はフランス北部のリール近くのランセィールの出身で2人は幼友達で近所にすんでいた。今週予定されていたアントワンヌ・レオクール氏(25歳)のニジェール婦人との結婚式に参加するために、バンサン・デロワ氏(25歳)が当地を訪問していたもの。

レオクール氏はアフリカのドイツ系国際医療支援の非政府組織(NGO)で2年来働いていた。デロワ氏はエンジニアであった。

誘拐されたレストランはトゥールーズ出身の経営者のもので、現場目撃者の証言では犯人は4人いてアラブ語を話したという。ターバンを巻いていたが色は白かったといっている。誘拐する時にターバンがずれ落ちて顔が見えたらしい。

「遺族の心境を察してほしい。記者会見は向こう2日は控えてほしい」と極秘の中に行われたというエリゼ宮殿での大統領らとの会見の後に、家族の1人は話しているという。家族への本当の尊厳は2人の死の究明がなされることでパリの法医学センターでの解剖検査の結果が待たれているが、前掲の11日のパリジャン紙での指摘も大きな疑問となって波紋をよんでいる。


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