2011年2月2日水曜日

アイオマリ仏外相 年末のチュニジア家族旅行が暴露 「ベンアリ一派」?の「特待」旅行で

ミッシェル・アイオマリ外務大臣(前内相、元防衛相、MAM)は配偶者であるパトリック・オリエー衆議院連絡相と家族をつれてチュニスから北西に250キロほどの海岸保養地タバルカへ9人乗りジェット機で旅行している。このジェット機は独裁者ベンアリに親しい財界人アジィ・ミリッド氏(ヌーベルエール航空会社社長)が長年のMAIMとの友情から提供したものだという。
フランスの政治風刺と暴露の専門新聞カナール・アンシュネ2月2日号

MAIM事務所では、同社長のジェット機を使用したことは認めているが、ミリッド氏が独裁者ベンアリに親しいということは否定している。特に「どんな場合でも、ベンアリの特別待遇ではない」と強調している。フランスの政治家風刺と暴露の専門週刊紙カナール・アンシュネ(2月2日)がMAMのチュニジア旅行を取り上げて問題にしている。
MAIMの家族旅行は2010年のクリスマスから新年にかけてだが、この時期はチュニジア国内では1月14日のチュニジアのベンアリ前大統領が亡命するチュニジア革命の前夜のことだ。

しかし、同機内にはミリッド氏と共に、独裁者ベンアリの義兄弟で独裁政権下で国民に最も嫌われていたベルハッサン・トラベルジィが共にMAIM家族をエスコートしたとフランス通信(AFP)ではいっているという。

フランスの経済紙「レゼコー.fr」は飛行場ではチュニジア警察の警備や公用車がバカンス地へと一向を案内していると多くの証言があるとしている。

2010年12月17日に一人の貧しい青果物行商で生活していた若者が許可証がないとして荷車をチュニジア警察に取り上げられた。これに抗議し焼身自殺をはかった青年は新年の1月4日19時ごろにチュニジアの病院で死亡した。チュニジアの独裁政権に蔓延していた政治の不正腐敗、失業や貧困、住宅問題などで苦しむ民衆の怒りの不満が一挙に爆発しようという胎動の時期にベンアリの一派の接待に浴してMAIMとその家族は保養地に行ったのである。


多くのフランス人が訪れる所でもあるとしてチュニジアのパラダイスのことを外務大臣は語って自らの旅行を説明してはいるが、はたして多くのフランス人がチュニジアに冬のバカンスに旅行できるのか?ジェット機の特別待遇をうけるのであろうか?チュニジア人が好きだとかいっていても、そこにチュニジア国人と繋がらないものがあり、またフランスの民衆の意識とも乖離したものを感じる。


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