2011年2月9日水曜日

仏フィヨン首相がムバラクの招待で エジプトへの飛行機年末旅行を認めた

(パリのルーブル近くにあるカナール・アンシュネ社 写真撮影/筆者)
フランスのフィヨン首相は独裁者ムバラクの招待で2010年末にエジプトへの招待旅行を家族でしていたことをフランスの政治風刺と暴露の専門新聞カナール・アンシュネが暴露したために2月8日認めることになった。フィヨン首相はチュニジアのジン・アビディン・ベンアリ前大統領の側近のジェット機を利用していたミッショル・アイオマリ仏外務大臣(カナール・アンシュネが暴露)をかばっていたが本人が既に悪の手本を示していたわけで、外務大臣を責めることはできなかった模様。言行共にフランス国民の信頼を完全に失った。

フランスのメディアによると、フィヨン首相とその家族はフランス政府のジェット機を利用してパリからエジプトのアスワンへ飛び、そこでエジプトの独裁者ムハンマド・ホスニ・ムバラクの準備したジェット機を使いアブー・シンベルに飛んだ。ホテルも5つ星を提供を受けていた。ムバラクとは30分ほど会見していてジェット機もフランス政府のものを使用していたことから家族旅行ではなく公式訪問だとされていた。

このフィヨン首相のクリスマスの行動が暴露されたためなのか、8日午後の議会にはフィヨン首相の名前が指名されて説明を求められたが、欠席していた。その時刻にエジプト家族旅行をしていることを認める声明をだしているとメディアは伝えた。

これら政府要人たちの公私混同した逆さまに転倒した世界が当たり前のようになってきている状況の手本は、サルコジ大統領が大統領に当選した2007年のパリのシャンゼリゼ大通りにある高級レストランのフーケツの宴会とその直後のマルタ島へのバンサン・ボロレ財閥のジェット機と豪華帆船の招待旅行に起因していると指摘するものもいる。

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