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2017年4月24日月曜日

仏大統領選挙はマクロンが勝利 左右中道ではなく全フランス市民の大統領として

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎24/‎04/‎2017‎‎-11:09:19)23日の仏大統領選挙予選で仏前経済相エマニュエル・マクロン氏がトップ当選を果たした。マクロンは左派からも右派からも支持されている。2017年の仏大統領選挙予選候補者のトップ5人を最終結果の出る前の24日午前2時頃(仏時間)の得票を順に見るとマクロンが23,87%、ルペン21,91%、フィヨン19,90%、メランション19,23%、アモン6,28%となっている。一般にそういうふうに古い政治の見方ではなるが、今回の選挙での特色はそのような旧来の左派と右派の対立の不毛性を批判した傾向が選挙結果に表れたと言われている。多極化ともいえるがそうではなくて、これまでのフランスのミッテランやオランドの社会党(PS)、そしてサルコジやフィヨンに代表される「共和党」(LC)という旧来の二大政治勢力が消えてしまったということが指摘されている。それではオランダ政権から抜け出した経済相であったマクロンは中道派なのかというとそれが違うようだ。マクロンは23日22時過ぎに勝利演説し自分は総てのフランス人の代表であると発言している。自分の支持者がどこから来たかという過去の所属を問わないとも言っている。この背景には二大勢力の闘争がフランスを不毛にして弱体化と混乱を生んできたとフランス国民が認識し始めて来ていることを鋭く捉えて理解した新しい政治家の登場といえる。パレゾー前仏経団連会長はマクロン支持者達は他の候補者と異なって、フランスの旗と共に欧州旗を振っていたことを指摘している。ここに、ペンやフィヨンが人種差別的な移民批判で票を稼ごうとした選挙方針とは異なる広い層の欧州市民の平等尊厳の理解を得られる原因があったということだろう。

2017年4月20日木曜日

仏外相が確信 シリアのアサドの化学兵器使用は絶対 フィヨンやルペンとの関係でも大切だと

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎20/‎04/‎2017-7:42:55)フランスのジャン・マルク・アイロー外相(元首相)は、シリアでアサド大統領軍がシリア反体制側市民に対し4月4日に87人を殺害しその内の子供が31人の犠牲者をだした Chan Schaichunで起きた事件で、化学兵器を使用したことは確実でその証拠を握ったと確信を述べた。もっか仏秘密情報局や仏軍隊が調べているかフランスは近くこの人権違反の犯罪証拠を公表できると19日にフランス通信(AFP)、ルモンド紙、国営ラジオ・フランス・アンフォ、国会中継専門のテレビ局LCPの共催番組の中で述べている。アサドはこれを全面否定してきている。アイロー外相の言うにはこの化学兵器をシリアが使ったかどうかは非常に大事であり、現在シリアを支援しているロシア訪問でプーチン大統領と会見して来たフィヨン候補やルペン候補、またメランション候補などを考える時に、仏大統領選挙を前にこれを明確化することは非常に大事だとも話した。

2017年4月11日火曜日

マリーヌ・ル・ペン アウシュビッツ収容所へのユダヤ人一切検挙には仏国は責任なしと逸脱発言

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎11/‎04/‎2017-10:25:13)二週間後の仏大統領選挙第一次投票を前にして極右派のマリーヌ・ル・ペンFN候補は1942年のヴェルディブ(Vél’ d’Hiv)の一切検挙の責任はないと9日のラジオ・テレビ・新聞社共催番組グランジュリー(Grand Jury)に出演して威厳のない逸脱発言をした。もっかの世論調査では11人の候補者中でトップだがこの発言で変化がでそうだ。フランスがナチスドイツ占領下にユダヤ人をアウシュビッツ収容所へと輸送した犯罪に関してはジャック・シラク大統領が1995年7月に「その時にフランスは取り返しのつかないことをしてしまった」とこれを認めている。これには当時のラファランもジョスパンも誰もが明快にフランス政府の過ちを承認したのであったとルモンド紙は述べている。フランソワ・オランド仏大統領は「フランスがフランスで犯した犯罪である」とこれを告発している。マリーヌ・ル・ペンはそれはナチス傀儡のヴィシー政権がやったのでフランスは戦争責任を反省する必要はないと発言したわけだ。彼女は父親のル・ペンと同様にその正体を露見させたのだとして、他の仏大統領選挙候補者からは格好の批判の的になっている。

2017年4月9日日曜日

フランスでジャーナリストと裁判官へ実弾入りの死の脅迫状

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎09/‎04/‎2017-9:47:56)フランスでフィヨン「共和党」(LR)仏大統領選挙候補の架空雇用公金横領罪での起訴を導いた週刊紙「カナール・アンシュネ」やインターネット新聞「メディアパー」のジャーナリストに対し、またフィヨンとその妻ペネロップとの起訴で調査中の財政担当裁判官らに対して計6通の死の脅迫状が届いた。いずれも封筒の中に実弾とドクロの絵を描いた棺の絵が入っている。「メディアパー」のエドワード・プレネル会長に送られたマルセイユで投函された30日付けの封筒の中には棺の絵にEPの頭文字が描かれている。プレネル会長はメディアに対する恐るべき弾圧だとして告訴した。政治家批判専門の週刊紙カナール・アンシュネには棺の絵にアヒル(カナール)が描かれているものが送られて来たという。2017年の仏大統領選挙という民主主義の最重要行事の一つに新たな疑惑の波紋が投げかけられている。

2017年3月28日火曜日

贈り物や公金横領罪で起訴のフィヨンにバスク解放の活動家が「フィヨンを牢獄へ入れろ」と抗議

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎28/‎03/‎2017‎‎-6:55:32)まったく人気の無くなった「共和党」(LR)候補の大統領選挙候補のフランソワ・フィヨン元仏首相だが、先週末にはピレネー山中の赤いピーマン栽培で有名なエスペレエット(Espelette)の町を訪問した。そこではバスク地方解放の活動家30人程がフィヨンにナベ釜を打ち鳴らし、「フィヨンを牢獄へ入れろ」「フィヨンを辞任させろ」更にフィヨンの妻の「ペネロップを逮捕せよ」と叫んで腐った卵などを投げつけて迎えた。フィヨンはこれに対し、「この抗議活動は民主主義を傷つけている」「この抗議は私を支持する数百万のフランス人に対するものだ」と答えている。フィヨンは「抗議すればするほどフランス人は私を支持する」とも言っていたという。このバスク訪問の時に大富豪から贈られて騒ぎになっていた13000ユーロ(約150万円)の背広は友人のロベール・ブールジィ(Robert Bourgi)に返したと言った。

2017年3月8日水曜日

パリ前市長ドラノエもモデム議長バイルに続き マクロン支持

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎-)8日、モデム(民主運動党)議長バイル氏のエマニュエル・マクロン支持表明に続き、今度は前パリ市長ベルトラン・ドラノエ氏がマクロン支持の重大性を宣言した。ドラノエ氏は社会党だが社会党のブノワ・アモン候補の思想では左派を糾合し勝利させることはできないとして、2カ月後の仏大統領選挙でマリーヌ・ル・ペンFN総裁を勝利させることになり危険だと話した。ドラノエ氏の慧眼は最近示されたマクロン氏の政治プログラムの中に社会正義を尊厳し拡大するものがあると評価してマクロン氏を第一回目から前面的に支持する声明をだした。francetvinfoなどが報道した。

2017年3月6日月曜日

仏大統領選び 迷走のフィヨンはル・ペンに敗北 ジュッペが出なければサルコジも可能

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎06/‎03/‎2017-17:53:13)多くの「共和党」(LR)支持者は、サルコジ「共和党」(LC)のプリメール以前に、フィヨンの犯罪と起訴がわかっていたのならば党員はフィヨンを仏大統領選挙候補には選ばなかったはずだという意見が出ている。それで今はこの初めて「共和党」(LC)が実施したプリメールは失敗だったとする意見が飛び交っているわけだ。候補者の告示は3月中旬でもありこのプリメールを回避して立候補宣言しているサルコジ前大統領付き特別書記官アンリ・ゲイノなどもいる為に、プリメール以前の振り出しに戻って右派陣営の新たな候補者をこのニ三日中に提出しようとする動きが見られる。ジュペが出馬しなければサルコジが出る事もあり得るような状況だ。フィヨンもジュッペやサルコジと同様に起訴されたことで、平等な立場になったからだ。フィヨンがあと50日とせまった仏大統領選挙運動をこのまま迷走を続けると「共和党」(LC)はマリーヌ・ル・ペン極右派系国民戦線(FN)にも仏前経済相エマニュエル・マクロンにも敗北することが世論調査によりわかっていて、この最悪の状況を「共和党」(LR)議員は、フィヨンが何故続けるのかと危ぶんでいる。

2017年3月5日日曜日

フィヨンの仏司法権否定は「民主主義」の危機 フィヨン離れは258人超「共和党」議員続出中

(パリ=飛田正夫 日本;‎‎‎05/‎03/‎2017-14:02:22、パリ06時02分)仏大統領選挙候補のフィヨン「共和党」(LR)支持を辞めてフィヨン氏の早期辞任を求めるフランス議員の数がこの3日間で258人超を数え続出中だ。フィヨン氏を支持する取り巻き議員の主要な側近が離脱してしまい、裸の王様同然になってしまった。フィヨン氏は国民の支持があれば仏裁判所から「起訴」(mis en examen)され「被告人」として3月15日の出廷を命じられたが、判決は国民が決めるのでると主張した。架空雇用の公金横領罪での起訴は裁判所ではなくて国民が仏大統領選挙で決めるのが民主主義なのだと発言した。その為に3月5日にはパリの人権広場と呼ばれるエッフェル塔前のセーヌ川を挟んだトロカデロ広場で、フィヨン支持の市民大集会を持ってこの裁判所に抗議すると、起訴が決った3月1日のフィヨン氏の記者会見抗議演説で述べられていた。ところがこの民主主義における司法権の独立を否定するフィヨン氏の発言に民主主義の危機を感じ始めた議員たちは、彼の元から離散したのであった。フランスは法治国家なので政治家が裁判所に口出ししたり、人民法廷を設けてそこで罪を裁く事は許されてない。三権分立の民主主義を尊厳することが求められている。この民主主義を否定した勝手な解釈は許されないと一般のフィヨン国民は考えている。「共和党」(LR)内でもかなりの極右派だと思われるモラノ議員でさえ、フィヨンが仏大統領選挙で勝利したらその後の5年間は思いやられる民主主義が危なくなると発言している。

2017年3月3日金曜日

仏世論調査でも フィヨンは側近に見捨てられ仏大統領選挙から人気脱落 

タイトル (パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎-)3日昼13時のフランス国営放送テレビA2はフィヨン元首相の大統領選挙運動委員長のチョイリー・ソレイユ氏がフィヨン支持の辞任を宣言したと報道。数分前にドミニック・ビュィスローがフィヨン支持を辞めたと情報が報告された。これで68人の側近など主要な「共和党」(LR)議員がフィヨンをこの3日で見捨ててしまったことになる。サルコジと同様に「共和党」(LC)のカトリック系議員ナディーヌ・モラノ議員も今日の朝に「フィヨンが第二次投票に残らないことがわかっているからだ」とフィヨンを去る発言をした。フィヨンを信じ切っている党員の一部のインタビューも紹介されたが、新聞もニュースも何も聞きたくないという人がいるもので、フィヨンの言葉をただただ教祖のように信じる不思議な人々たちが写っていた。ニュースでは最後に2日のフィヨンの発言後の世論調査の結果では今回初めて仏前経済相エマニュエル・マクロンがトップの27%になり、極右派系国民戦線(FN)ル・ペンは25,5%で、フィヨン元首相は19%になっていると人気無く最終戦から脱落していることが報告された。