2011年2月1日火曜日

エジプト革命のシンボル カイロのタリリ広場で100万人 決定的な日に オバマ米大統領も陰で支援

子供をつれて夜をタリリ広場で明かし2月1日を迎える婦人はムバラクを国外に出すのは簡単でないと長期戦でみている。落ち着いた口調で、また犠牲者がでるかもしれないといっている。米国はエジプト人が決めることだとして「ムバラクから距離を置いた」と31日のカナダ放送は伝えている。しかしオバマ米大統領のカイロ大学訪問記念講演が決定的なイスラム・アラブ世界の国際政治の転換点の前奏曲になっていたともいえる。

2月1日は、1月25日以来エジプトに開始されたエジプト国家の30年に及ぶムバラク独裁を終結させる決定的な日を迎える。暴動対策の軍隊は武器を使用しないと宣言した、副大統領に任命されたばかりのオマール・スレイマンは反対派との「話し合い」を提案したが、民衆はこれを取り合わないでモバラクが国外に出てゆく要求をやめない。軍隊はタリリ広場に戦車をならべているが武器の行使をしないと宣言した。

思い出すのはバラック・オバマ米大統領が2009年6月4日にカイロのアルアザー・イスラム大学を訪問したおりの有名な記念公演だ。

父親がイスラム教徒であるオバマは参加者の全員が起立し拍手で大統領を迎えたのに対し、アラブ語でショッコラン(ありがとう)と答えて公演をはじめた。

「私は米国とイスラム世界の新しい出発のために来たのです」「アメリカはイスラムを排除しない」

「我々の世界は平和を求める人々よりも憎悪を好む人々に権力を与えてきた。また、協力を好む人々よりも闘争を好む人々に権力をあたえてきた」

「そういう人々の不和と不信を終結しなければならない」

これは米国政治のこれまでのイスラム・アラブ世界に対する転換点だともいわれ歴史的な米大統領の発言となったものである。