2018年3月4日日曜日

仏ミューズ県で原発廃棄物ストック場となる住民ら ニコラ環境大臣に放射能反対デモ

(パリ=飛田正夫)3日、マドレーヌ菓子で有名なコメルシーの町にも近く、フランス東部のドイツ国境のミューズ県にあるブーレ(bure)の町はアルザス地方とランスやトワのあるシャンパーニュ地方との中間にある。この地方の500メートル地下には無数のトンネルが掘られていて、これを環境大臣のニコラ・ウーロが原発廃棄物のストック場にすることを2016年10月には反対しデモのプラカードを以て抗議していた。これが2月22日の仏議会で糾弾された。ニコラは、今は政府の大臣の立場であって他に方法がないとして、意見が豹変した自分を認めざるを得なかった。ニコラ・ウーロ環境大臣がブーレの町を放射能汚染原発廃棄物のストック場に決めたのだとして、これが反対抗議を加速化させている原因なのだと活動家達は言っている。

2018年3月2日金曜日

ブルキナファソの首都で仏大使館と仏軍司令本部が襲撃される

(パリ=飛田正夫)2日朝、ブルキナファソの首都ワガドゥグ(Ouagadougou)の町の中心部にある仏大使館とその近くにあるフランス軍司令本部などが襲撃された。目撃者の証言では5人の男性が車から降りて発砲しながら警戒の厳しい中を建物内部に侵入したという。FRANCE24.comが専門家を読んで報道している。街路での撃ち合いと爆発物が使用されたらしい。現場のジャーナリストの写真報道などで煙が上がっているのがわかる。フランス大使館では在仏人に対し安全な所に居るように呼びかけている。ブルキナファソの警察や学校など国の代表機関がイスラム聖戦主義者の標的になっていた。

2018年3月1日木曜日

フランスの研究者がラジオで日本のフェミニズム運動に関心

(パリ=飛田正夫)日本のフェミニズム運動についてフランス人は関心があるらしく28日朝9時40分頃に周波数93,5のラジオでパリ東洋語学校の日本語の先生でイザベル・クルマさんとバルドー・モンテーニュ高校?のクリステーヌレヴィ、メロディー・ロウ?さんなどが鼎談していた。1900年代初期に与謝野晶子がヨーロッパに渡りそこで見た女性の印象だとして、日本の女性の美しさを知り、もっと日本の女性の心身ともにダイナミックに開花していくことを願ったのだと紹介された。

2018年2月28日水曜日

市民の健康考え 排気ガス沈殿のシュトットガルトとジュッセルドルフで、古いジーゼル車禁止







(パリ=飛田正夫)27日、ライプツィヒのドイツ連邦行政裁判所が自動車産業都市としても世界的に有名なシュトットガルトとジュッセルドルフの二都市で古いジーゼル車の乗り入れを禁止する判決がでた。市民の健康保護の観点から環境保護団体側の訴えを裁判所が認めた。ジーゼル車が主要な原因だとされる排気ガスに含まれる窒素酸化物は、気管支系の病気や心臓麻痺を促進させる。窒素酸化物は幼児の未熟児出産などに関係しているという研究が最近出されていた。シュトットガルトの町やジュッセルドルフの町は地形的に深い谷底を車が走り排気ガスが沈殿しやすいと見られる。

2018年2月26日月曜日

シリア停戦合意後も爆撃が続行 国連決議の無力さが避難

(パリ=飛田正夫)シリアの独裁者アサド(Bachar el-Assad)によるダマス近郊都市ゴータ・オリエンタル(Ghouta orientale)への爆撃は、シリア反体制側蜂起側の最後の砦だとされる。17日の国連安保理による全員一致の30日間停戦合意可決後も、更に空爆が強化されて来ているのを見て市民たちはこの国連採決が、ロシアが停戦合意しようが拒否権を行使しようが意味を成さないことを理解し始めた。国連の無力さが既に避難されて来ていたが、。英国に本部を持つシリア人権監視擁護団体(OSDH)は死亡した子供や他の13人の子供たちが呼吸器系の痛みを訴えていることを指摘している。ロシアの防衛大臣はシリア軍の化学兵器使用を否定していて、蜂起軍側がシリア政府軍への中毒ガス攻撃を準備していると言っている。特派員を現地に送っているラジオrfiなどが報道。

厳寒のフランスでSDF男性が死亡 教会の中に入れずポーチで凍死か?

(パリ=飛田正夫)25日朝にフランス南部のローヌ川下流に位置するバランス市のヴィクトール・ユゴー通りにあるサント・カトリーヌ教会の入り口で男性が日曜ミサの始まる一時間前に死亡しているのがわかった。このヴァランスでも気温が零下3度まで下がっていて急激な寒波が襲っていた。少しでも寒さを和らげようと他の3人の仲間と教会のポーチに身を寄せていたが、 Mikeとあだ名される35歳の男性は朝になっても動かずにいて、9時頃に消防隊が駆け付けたが死んでいた。死因は凍死なのか一週間前に階段で転んで傷ついた足が悪化したことによるのかなど、今のところは未だ結論は出せないとしている。しかし教会のポーチではなく教会の中に入っていれば寒さで死ぬことは無かっただろう。こういう時こそキリスト教教会は彼等に扉を開いている必要がある筈である。 Mikeを知っていいるセリーヌさんなどの話しをフランスブルー地方紙が取材している。それによると、彼はいい人で、何も持ってなかったが、誰に対してでもすべてを投げ打つ用意のある人だった。また彼はいつも片手を胸に当てていたのだという。

イタリアの議会選挙前に 人種差別やファシズムの動きにデモ

(パリ=飛田正夫)若者の失業、難民問題、恒常的な経済危機の中で3月4日にイタリア議会選挙が予定されている。選挙を一週間前に控えた24日には、人種主義問題が火種になって、多くの反人種差別運動家や反ファシズム活動家によるデモが機動隊とローマやミラノなどイタリアのあちこちで衝突した。ジャン・クロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)欧州委員会委員長はこの選挙の結果はイタリアの政治的運営の困難性を引き起こすことになるだろうと悲観している。ヨーロッパはそれに対抗する準備が必要だとも22日に危惧する意見を出していた。これはイタリアの有権者がマテオ・レンジィ(Matteo Renzi)の初期に経済政策での成功は過小評価されていて、彼の民主党(PD)をイタリア人が信頼しななくなっていて、1993年に保守勢力の結成点としてシルビオ・ベルルスコーニの立ち上げたフォルツァ・イタリア(Forza Italia)とその連合の北部同盟(Lega Nord)とファシスト党の流れを汲むイタリアの同胞(Fratelli d'Italia)党への回帰が予測されているからだろうと見られている。欧州委員会委員長の見解はこの右傾化を恐れてヨーロッパ親派に投票することを狙ったもののようだ。