2015年9月12日土曜日

仏世論調査で　サルコジはジュッペに負け　大統領出馬困難

9月10日のハフィントン・ポスト（Huffington Post）がフランスの雑誌ルポワンのために調べた世論調査によると2017年に予定されている仏大統領選挙で「共和党」(Républicains)の代表出馬候補を決める党内予備選挙（プリメール）ではサルコジ共和党議長よりもジュッペボルドー市長（元首相）が優勢だと出た。調査サンプル数は大きく7003人を対象にしたもの。それぞれ40％と34％となっている。決戦投票ではジュッペは56％でサルコジは44％だという。（パリ＝飛田正夫2015/09/12 9:30日本標準時　）

この調査は「共和党」(Républicains)という元の「国民運動連合」(UMP)党の数々の汚辱にまみらせたサルコジの疑惑事件のために、その党名では評判がよくないので、名前だけを変えてフランス国家の「共和国」と相似の名前に見間違えすることを意図して、名づけをしたとも言われている。

そのためフランス国民には内容は、マリーヌ・ルペンの最極右派系フロンナショナルFN国民戦線に近くとも劣らない右系思想であり、実際のフランスの「共和制」の思想とは程遠いと言われて論議されたものだ。同一視を狙ったものでそこに危険なトリックが隠れている。

この調査は8月25日から31日に行われたものでサンプルはフランス人の18歳以上が対象になっている。その内の519人が確実に投票にいくと宣言している。この最後の一行は世論調査ではあまり見かけない質問形式だ。

【参考記事】
http://www.huffingtonpost.fr/2015/09/10/primaire-les-republicains-alain-juppe-nicolas-sarkozy_n_8114388.html