2014年5月8日木曜日

パリ左岸のピカソが住み「ゲルニカ」を描いた天井アトリエが美術館に


パリ3区のサレ館にあるピカソ美術館は、9月中旬にはパリ左岸のサンジェルマン大通り近くのグラン・オーギュスタン通り7番地(6区)の天井部屋2つをピカソ美術館として開館することを論議していた。グラン・オーギュスタン通りの天井部屋でピカソは1937年にゲルニカを描いた。天井部屋の1つがピカソの住居として使われ、他の1つが巨大な絵ゲルニカが描かれた。
この場所はこれまでは芸術教育のための国家委員会(CNEA)が使用していた。


オーリエル・フィリィペティ文化・通信相は、ピカソが住んだこのアトリエを歴史的文化財としてピカソ美術館を開館する方針を2013年11月に打ち出していた。

この場所は歴史的建造物として保護権が7月で期限切れになる。同文化・通信相は、これを都市・歴史的建造物委員会の各大臣に文化財としての保護傘下に「ピカソのアトリエ」を入れるように、5月13日での票決を要求する方針だ。

ゲルニカはピカソのキュービズム時代の作品で世界的によく知られた絵で、1937年5月1日から6月4日にかけてパリのグラン・オーギュスタン通り7番地で描かれたもの。1937年のパリ万国博覧会にスペイン館に飾るためであった。絵はスペイン戦争中の1937年4月26日にピカソの故郷であるゲルニカの町をドイツのナチス軍とスペイン国軍が爆撃した情景が描かれている。この絵は1937年と1939年に多くの国で展示されてスペイン戦争による空爆批判の重要な宣伝役をになった。



【参考記事】
http://culturebox.francetvinfo.fr/expositions/peinture/aurelie-filippetti-defend-le-classement-du-grenier-picasso-155499

http://www.leparisien.fr/espace-premium/paris-75/aurelie-filippetti-favorable-au-classement-du-grenier-de-picasso-08-05-2014-3824049.php

http://www.franceinfo.fr/politique/aurelie-filippetti-favorable-au-classement-du-grenier-picasso-1411007-2014-05-07