2014年6月25日水曜日

モナコの大富豪殺人事件  サルコジから勲章授与の子供夫婦が容疑者としてマルセイユ警察に拘置

モナコ公国の大富豪エレーヌ・パストー(Hélène Pastor)婦人が殺害された事件で、もっか監視ビデオに写った2人のマルセーユ人を捜索している。この殺人事件は5月5日のニースのポーランド祭で起こったが背後に主犯者がいると見られていて、最近結婚した娘のシルヴィア・タロコフスキー・パストーさん(53歳)とその夫の実業家でポーランドの外交官であるヴォジェイム・ジャノウスキー氏(65歳)が6月23日から96時間の取調べをマルセーユ警察で受けている。ヨーロッパ1.frの25日の報道によるとシルヴィアさんの素性はほとんど知られてないという。ジャノウスキー氏はモナコ公告のオチット症対策協会の責任者でもあり、そのことで2010年にはサルコジ前仏大統領から仏共和国慈善事業功労賞を授与されている。

 マルセーユの警察によると犯行は前科のあるマルセーユ人らしいが今のところ殺人はプロによるものではないと見て捜査している。

フランスとモナコとの関係は、サルコジ前仏大統領周辺で起こっている裁判を心配して裁判所内部の動きを掌握するために、その情報を流してくれるのならば、代わりにモナコ国議会審議員になりたがっていた裁判官に対し、老後の天下りに一押声を掛けてやってもよいとする話がサルコジ氏とその弁護士の間で取り交わされていた。これは仏警察の盗聴でわかってスキャンダルになっている。

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