2015年10月29日木曜日

サルコジの頭脳ゲイノ氏 フランスの裁判官は「変質者」で「精神分裂者」だと仏議会で発言

10月27日午後のフランス議会では、サルコジ前大統領の講演原稿を書いていた元エリゼ大統領官邸特別書記官であったアンリ・ゲイノ氏のフランスの何人かの裁判官に対する発言が論議を呼び話題になっている。ゲイノ氏はサルコジの頭脳だが、27日のフランス議会で裁判官に対して、「数多くの、常軌を逸したイデェオロギー的な誤りがあった」「陰謀裁判官」であり「餓えた裁判官」だと批判し、さらに「変質者」で 「精神異常者だ」と批判したことがあまりにも常軌を逸した言葉だとして、議会で発言されただけに大きな批判が起きている。バルツ首相は即刻に同議会でこれを糾し厳しく批判した。「このゲイノ氏の言葉は、裁判官を指しての語であるとして、分権思想の立場からその独立と、裁判官である女性や男性の人間の尊厳を失うものであって、これを受け入れることはできない」と、厳しくゲアン氏を糾し平常を保つように批判している。(パリ=飛田正夫 2015/10/29 16:38
日本標準時

ゲイノ氏の裁判官に対する言葉の使用は全くの冒涜でスキャンダルだと多くの議員が指摘している。

ゲイノ氏によると、「自分は、軌道を逸し逆機能している状態に至ったフランスの裁判官に対し、私が考えていることを言うために議員に選ばれている」としている。

ベッタンクール裁判では、ゲイノ氏はサルコジをかばって裁判担当のボルドー裁判所ジャンティ(Jean-Michel Gentil)判事を「共和国の恥である」と罵倒したことで、すでに先週10月22日に裁判所冒涜の罪で罰金2000ユーロ(約30万円)の有罪判決を受けていた。ゲイノ氏はこれが面白くなかったみたいだ。

アンリ・ゲイノ氏は、議会では議会の外ではいう事ができないことでも話せるのであって、したがって自分はこのばを使って国の代表の一人として、裁判官の機能に関し話すのだと宣言していた。

これに関し28日朝の国営ラジオ・フランス・アンフォに招待された司法関係者は、アンリ・ゲイノ氏の発言は原稿を周到に準備して述べられたもので言い過ぎではないと、7分ほどゲイノ氏の弁護をした。そうすると逆に、フランスの裁判官が精神分裂者で異常者でなければ、これを熟考して発言した政治家ゲイノの診断が精神分裂者で異常者だということにもなる。大変な問題である。サルコジ前大統領の頭脳であった人だからだ。
【参考記事】
http://www.franceinfo.fr/actu/politique/article/devant-l-assemblee-henri-guaino-s-en-prend-aux-juges-infames-741651

http://www.20minutes.fr/politique/1719199-20151028-video-assemblee-henri-guaino-prend-nouvelle-fois-juges-infames

http://www.franceinter.fr/depeche-henri-guaino-outrage-a-magistrats-0

http://www.bfmtv.com/politique/la-charge-violente-d-henri-guaino-contre-des-juges-pervers-et-psychopathes-925885.html