2010年12月30日木曜日

ウィキリークス、ガボンのボンゴや仏大統領シラク・サルコジへの公金横領の流れを語る

赤道直下の大西洋沿岸中西部アフリカにあるガボンのオマル・ボンゴ・オンディンバ大統領の指示で公金横領がなされていたことがカメルーン米国大使のジャネ・ガルベィ氏の外交通達によって明かされていた。その資金の一部がフランスの特にシラク前大統領やサルコジ大統領に渡されたと内部告発サイトのウィキリークスがスペインの総合紙エル・パイスに明かしているとフランスの「ルモンド紙fr.」や「日曜新聞」(JDD.fr)など各紙が29日に報じた。

ウィキリークスによると昨年亡くなったボンゴ大統領は、300万ユーロ(約45億円)の公金横領をしていただけでなく、フランス側にも利益をもたらしていたという。中央アフリカ諸国銀行(BEAC)からボンゴの指示で、ガボン人フィリップ・オウドゼンベ氏がフランスのソシエテ・ジェネラル(SG)銀行に5億ユーロ(約750憶円)移すことで問題が発覚されたらしい。

2009年6月のボンゴ死後4日目に同米大使の外交通達文書は出されたという。ボンゴ前大統領のガボンでの葬儀にはサルコジ大統領もシラク前大統領ともどもに出席していた。

皮肉なことに、ボンゴ大統領の葬儀の折りにはサルコジ大統領は記者会見してイランの民主化を叫ぶ反対勢力の中心者ムサビ氏を支持する発言をガボンからしている。そしてアハマディネジャド大統領に対しては厳しく批判したのはサルコジ大統領であった。

同米国大使は告発の真実性の確認手段は無いとしながらもフランスの政治家も横領資金で利益をこうむっていると語っている。

フランスは最近になって以前からしばしばメディアを騒がしていたボンゴ大統領など3人のアフリカの大統領のフランスでの誇大な資産の調査が始まっていたが、この件に関しては問われてなかった。