(パリ=飛田正夫
2016/02/08 13:57日本標準時)7日夜にメルケル独首相とオランド仏大統領はストラスブールで食事をする前に、当地の県庁で約1時間半ほど会談した。ドイツのヨーロッパ議会のマルタン・シュッツ氏の招待したものであった。メルケル首相とオランド大統領は難民危機では同一の見解を示し、次に予定されている2月18日19日のヨーロッパ議会の最優先課題として取り上げるとしている。その中でギリシャは現在一日約100隻ほど人数にして4000人ほどがボートで毎日のように押し寄せてきていて難民受け入れも欧州各国のボランティアの人々が集まっていて危機状態になっている。難民受け入れと難民登録方法の強化によりギリシャの国境統制支援計画を考えているが、不法難民の爆発的増加対応と渡し屋(パッスー)の取締り対策を急ぐ。同様に難民の大部分をトルコに移して移住を可能にする援助が考えられている。トルコは既に250万人以上の難民を受け入れている。オランド大統領とメルケル首相との会談から、まもなくヨーロッパの難民受け入れ対策に急転向が見られることになるだろう。それをいち早く察したフランス国営放送テレビA2の報道が面白いので紹介したい。7日夜のA2は、移民・難民問題でドイツ国民のメルケル首相支持が急旋回していることを取り上げた。メルケルがプロテスタントの牧師の家の出てあることを明かしている。まるで気前のよい慈善を気にする100万人難民受け入れの理由だとしているようだ。それが現在は、ドイツ国民の支持が急激に減少して人気がなくなっているでけでなく、メルケルへの辞任要求もでているとして、世論調査の数字が75%ほどもあった支持率が35%ほどに急転落していると報道した。
一方、メルケルのジャーナリスト対策を裏面から暴露して見せている。ドイツのジャーナリストは、工場などのメルケルの視察先などでもインタビューするにはあまりにも遠い距離を置いて勝手に近寄れないようにして参加させられている。彼女のインタビュー発言なども演出された報道でしかないと、A2では珍しくかってない厳しい批判が込められた内容だ。
シリアに関してはシリアのアサド(Bachar el-Assad)大統領を支援するロシアのプーチン大統領の送る戦闘機がシリア反体制側が占拠しているアレップの町の東部地区を引き続き空爆して攻撃を止めないために、流民が排出している事が話し会われた。