7月27日、アルゼンチンのヘクトル・ティメルマン外務・国際通商・宗務・
貿易相がパリを訪問しアラン・ジュッペ外相と原発基地の建設で会談した。昨年フランスが建造でパートナーの意向を表明していたもので今回
、相互の協力に合意があったと外務省スポークスマンのベルナール・バレオ氏が発表した。フランス通信が伝えた。ティメルマン外相は4月11日、日本を訪問した福島の災害者に弔慰を表しているが原発災害者への弔いは霊験を感じなかったようだ。
アルゼンチンには現在3つの原発基地がある。(JST 11/0727/11:23)
福島原発災害が起こってからは、多くの国で原子力に対する危機感が高まっている。原子力の平和利用という名前には何の保障もないことがわかり、生命の危険が回避できないことが理解されてきた。このことでブレーキがかかっているわけだが、フランス政府は国民の反対とは別に緩慢なリズムで批判が起きないようにして原発を進めてゆく姿勢のようだ。
「福島はパリだ」と欧州エコロジー・緑の党は叫んだ。そしてそれが「広島・長崎」と繋がっていて同じ問題であった。これを正面から捉えようとしない原発推進者がまだ世界にいる。原子爆弾の恐怖は人を殺害するその数にあるのではなく、原爆と同じ原発アトムの放射能が人間の生命を脅かすからである。その危険に霊験をあまり感じない人々がまだ多くいるのが不思議だ。
参考
Nucléaire civil: Paris voit des perspectives nouvelles en Argentine