5月6日夕刻に左岸はオルセー美術館近くのソルフェリーノ通りにある社会党本部に集まるフランソワ・オランド支持者らは20時の開票結果を緊張した面持ちで待った。秒読み段階になると人々は、5、4、3、2、1と声を合わせて時を数えた。そしてテレビでのフランソワ・オランド社会党大統領候補の当選が伝えられて、人々は歓声の中に肩を抱き合って喜んだ。警備の警察もこれまでとは異なってやさしい表情をしている。フランス社会に安堵と平和が帰ってきて人々はすがすがしい心でみんなが喜んでいる。警察や機動隊を駆り立てて移民やロマ人をフランス人の安全を盾にして、圧迫してきたサルコジ大統領の恐怖心を煽る政治支配がとりあえず終焉したからだ。フランスの価値は人権であり人種差別主義者ではないのである。今回の仏大統領選挙での本当の勝敗の分岐点はこの人間の価値の尊厳にこそあったのだと考える。
20時にフランソワ・オランド社会党前書記長の勝利が知らされて、歓喜する人々。仏社会党本部前。(写真撮影は筆者)
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16時、仏社会党本部前のメディアの準備風景。(写真撮影は筆者) |
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仏社会党本部が正面奥に見える大学通りに集まる市民。(写真撮影は筆者)
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20時のテレビでの仏大統領選挙の最終結果発表を待つ市民 |
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20時の仏大統領選挙投票結果の発表で歓声を上げるオランド氏の支持者。(写真撮影は筆者) |
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通りの奥が社会党本部のあるソルフェリーノ通りだが人々は写真右にある喫茶店に備えられたテレビの方をみいる。
20時の、フランソワ・オランド社会党大統領候補の勝利が伝えられるのを見守っている。写真は20時に当選が発表された瞬間。(写真撮影は筆者) |
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(写真撮影は筆者)。16時、オルセー美術館近くのソルフェリーノ通りにある仏社会党本部 |