2012年5月8日火曜日

パリ凱旋門で 第二次世界大戦の終戦記念式典 オランドとサルコジが共に出席

5月8日、第67回目の第二次世界大戦終戦記念の式典がパリのシャンゼリゼにある凱旋門を舞台にサルコジ大統領が采配して新大統領に5月6日に選出されたばかりのフランソワ・オランド氏を招待しておこなわれた。ここではサルコジ氏は退役軍人や高齢者など自分を支持する者を集めて人気があることを誇示した。サルコジの周囲には多くの護衛が配置されていた。それとは逆にオランドの方にはこのガードマンが見られなかった。

週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.がデイリーモーション(Dailymotion)を使って同時中継を掲載していたがこの報道は非常に偏ったものでサルコジ大統領に感謝する声を集めたものを報道していた。それはモー市長のジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長が人気のないサルコジを救済しようとSMSでUMP党員に凱旋門への集合を呼びかけていたからだ。それが昼のフランス国営放送テレビA2では暴露されて映像は少し平静を保ったものとなっている。

サルコジはオランドを招待して置いて、そこでテレビの前に自分と並べてみせた。大統領選挙で負けたサルコジの方が国民の人気があると誤魔化しの演出を実行したわけだ。しかしこういう摩り替えの手口こそが真言流なのである。こういう罠を仕掛けることをやると国内が分断され市民戦争を引き起こす。すくなくとも国民が分断されるのである。これをサルコジは長年やってきた。これをオランドは修復しようとしている。真言流が亡国だというのは国が亡びるだけでなく、家も人も亡びることでもある。

サルコジはフランスがアフガニスタンで戦争を続けることを考えている。コートジボワールの首都アビジャンでもフランスの戦力を送ってバグボの大統領当選には反対した。コートジボワールでサルコジが武力支援したワタラの大統領当選だが、その就任式(2011年5月21日)に参加した首脳は欧州からはサルコジ一人でしかなかった。

夫人がフランス人であるワタラを支持することがフランスのメディア王で実業家のバンサン・ボロレなどのコートジボワールでの仏人による経済支配を容易にするのに都合がよいとする選択であった。

この時のバグボ邸宅爆撃を支援した仏の戦闘専門の特殊部隊リコルヌ(Licorne)の介入は表面的には国連を動かして行ったもので、バグボ邸に近い在コートジボワール日本大使館も使用された。

マリではフランス北部出身の2人の青年がアルカイダに誘拐されてそれを仏の特殊部隊にヘリコプターによる攻撃のなかで誘拐者たちと共に殺害されるという事件がおきた。が、これはサルコジ大統領のマルチニック島からの指令によるものであった。

これまでフランス政府の見境の無い殺害は市民を多く犠牲にしてきていて恐るべき人権軽視の思想である。フランスの価値を損なうものであることは確かだ。

第三世界でのなりふり構わないサルコジによる北大西洋条約機構軍(NATO)や国連を動かしての仏軍攻撃の恐怖に世界は驚ろかされてきたが、フランソワ・オランド社会党新大統領になってフランスは大きく変化することが予想されている。

オランド氏は15日に大統領に正式に就任しその直後に日程は正式に決まってないがドイツのアンゲラ・メルケル首相とあう。17日18日にはオバマ米大統領が招聘している。首相の指名は15日に行われると側近のモスコビッチ社会党議員が話しているがその名前はでなかった。



【参考記事】


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