11月15日、ボルドー裁判所は事情聴取でニコラ・サルコジ前大統領の弁護士チェリー・ヘルゾーグ氏を警察に招集した。同弁護士は1週間前にもボルドーへ呼ばれていて、先週はサルコジ前大統領は米国やロシアへ出かけていてフランスには不在であったために裁判所の証人として出頭しなかった。どうやら16日にサルコジ前大統領はボルドー裁判所のジャン・ミッシェル・ジャンティ判事の前に証人としてリリアン・ベッタンクール事件での現金受け取り容疑で証言することになりそうだ。
リリアン・ベッタンクール事件で2007年から2009年にかけて400万ユーロ(約4億円)がスイスのジュネーブのベッタンクールさんの口座からベッタンクール氏の元管財人パトリック・ド・マイストル氏によって数度にわけてフランスに運び込まれたが、これがサルコジ氏の2007年の大統領選挙運動式に使用された疑いで調べられる模様だ。
既にサルコジ氏によって任命を受けたナンテール裁判所検事のフィリップ・クロワ氏が2010年11月までリリアン・ベッタンクール事件を担当していたことなども重大な関心事となっている。
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