2014年5月26日月曜日

欧州議会議員選挙は 仏の極右派フロンナショナル勝利は誤り 反ナチス党で一致団結すれば民主主義は対抗できる

25日の欧州議会議員選挙はフランスでは極右派フロンナショナル(FN)がトップ勝利したというが、このことでフランス人は対面をなくしがっかりしている。一体誰がナチスなんかを支持するフロンナショナルに投票したのだろうか。右派のサルコジの支持母体の国民運動UMPは自分の党は第2番目なので負けたとはいわないといっているがはたしてそうだろうか、UMPの票がFNに一番多く流れていたのではないか。社会党員がナチス支持者の右翼を応援したり移民排斥を支持するFNに投票することは考えられないからだ。

こういう視点が今の左派には必要である。このような柔軟な思考ができる政治家は今のところは欧州エコロジスト「EELV」のジャン・ヴァンサン・プラッセ(Jean-Vincent Placé)氏だけであろうか。同氏は25日夜のアンテナ2の政治討論会に出席して意見を述べた。

フランスでFNがトップでもそれ以外のメランションのところも入れて反対すれば阻止できると話している。

その時に同席していたファビウス外相やジュッペUMPボルドー市長などはあっけにとられて口を開いて聞いていたのだと思う。

このように認識しないと、今のフランスがうまく捕らえられないだろう。一つはこれからの民主主義のありかたをどう再構想してゆくのかというヴィジョンの提出が論議されることが必要だ。もう一つは政治や経済だけにとらわれない人間の価値の尊厳を欧州が今後どれだけ保持し拡張できるかという論議である。そういう意識と見解がしばしば今のフランスでは忘れられているのである。