2014年9月17日水曜日

仏議会政府信任投票はバルツ内閣過半数を獲得 社会党造反組みも支持 サルコジの偽善をスクープしたBFMテレビが取材

フランス議会は16日政府信任投票を行いバルツ内閣が過半数を得て信任された。投票に先立ち50分近く国会の壇上に立ったマニュエル・バルス首相の熱弁によって、フロンドと呼ばれる社会党内の造反組みからの票も取り戻すことができて支持賛成議員269対反対244、欠席53で社会党政権バルツ内閣は議会の過半数を獲得できた。これはバルツ首相の今日の演説が素晴らしいできで説得力があったところが大きいことを評価すべきである。このモンブール前経済相やアモン前教育相などが反旗を翻し造反を呼びかけているが、その中からバルツ支持をして投票した者が何人か出てきたことを詳しくインタヴューしこの変化を報道していたのはBFMTV¨(テレビ)だ。このようなバルツ演説直後の変化を追ったテレビは仏国営放送テレビ・アンテナ2やラジオフランスアンフォではなかった。

BFMTV¨は、サルコジの2012年の大統領選挙運動資金の出費が違法な二重請求書を偽造し支持母体の国民運動連合(UMP)がそれを選挙舞台演出会社ビグマリオン(Bygmalion)社に請求させていたというもので、ジャン・フランソワ・コッペUMP前議長はこれで辞任はしたものの、その莫大な金の行方が今も不明のままになっている。このサルコジの偽善を明かすことになったビグマリオン事件の内部告白のスクープを報道したのがBFMTV¨(テレビ)であった。

この誤魔化し帳簿によりUMPの経営は破綻にきしたわけで、サルコジ氏の政治母体である国民議会連合(UMP)の会員はサルコトンなる募金までさせられていた。本当は金は隠されてだらかにわたったのであった。

政府信任投票では、ラジオフランスアンフォのサイトにはどういうわけか詳しく社会党の欠席者31名の名前だけが挙げられている。以下に転載する。
Abstention
Les 31 abstentionnistes socialistes. © Capture d'écran