2015年1月24日土曜日
政教分離法(ライシテ)をよく理解してないか理解を曲解させて批判するメディアや著名人は多い
明日掲載予定の地方紙ニース・マタンのインタヴューで、著者で俳優のロラン・ドゥシェ氏が答えているのは、表現の自由は共和国の法律では完全に尊厳されなければならない。しかし冒涜罪が考慮されてなかったことを考えるべきであると言っている。そして、わたしの宗教が非難されたらのなら傷つくだろう。政教分離法(ライシテ)と残忍な反教会権主義とを混同してはならないと言っている。しかし実際にはこの方の言われるようにはフランス共和国はこれらを混同などしていないわけです。むしろフランス政府は、これらを明確に分けることがフランスの1905年の政教分離法(ライシテ)なのであることを何度も強調してきている。そしてこれらを混同させようとしている人がいるのも事実で、これはフランスを分断する人のことだ。 ロラン・ドゥシェ氏についてルモンドのネット資料があり、参考は次のリンクへ。http://bigbrowser.blog.lemonde.fr/・・・/histoire・・・/ここでは、歴史改ざんの多くの誤りが彼の本に指摘できるとし、それだけでなく、著者の宗教的イデオロギーを滑り込ませてここ(200万部近く売れたというドゥシェ氏の本「 Le Métronome 」)に練り込んでいて、共和国の精神や特にフランス革命に反対し王党派への郷愁を隠していないと批評されている。この方のような考えを持った人はフランスに結構いるのです。それは共和国の価値に反対する人たちで1905年の政教分離法(ライシテ)をよく理解してないか理解を曲解しようとする、イスラム教徒やキリスト教徒、そして聖職者にも多いのです。それは宗教とフランス革命、共和制が対抗的な価値にあるからでしょう。このことを理解できないで誤解している日本人というは非常に多いでしょう。