2015年6月22日月曜日

ギリシャの借金返済は「別の新たな型の社会提案」で解決策を見つけて行く 「6月30日」の欧州議会が最後ではない

ギリシャの首相は今週末に重要な決定がなされる欧州議会で、特にギリシャ側からの新たな提案を擁護するために、欧州首脳や銀行家との接触を頻繁にしている。22日19時から始まる欧州最高首脳会議での特別な公式情報が流れ出しているわけではないが、欧州議会ではギリシャの借金不払い10億ユーロ(約1500億円)の返済が非常事態になってきている。ギリシャは借金も返済できない状態だが、国際通貨基金(IMF)や欧州連合の援助を求め、その金で経済復興改革をしようと交渉を考えている。このギリシャの要求に対し、ドイツ議会の中には借金を返済できないギリシャはカジノをやっているようだ。事態は非常に深刻なのだとして、欧州から出て行くことを主張する勢力が増えてきている。しかし逆にギリシャを見殺しにすることは大きな間違いであり、我々はギリシャに多くの援助をしてきたのは確かだが、経済力をもったドイツや我々は欧州の最貧国の救済に責任があるはずだとする意見もある。対策案を互いにぶつけあう交渉が更に必要だ。我々は財政とテクノクラートに潰されない。新しい型の社会を論議しなければならない。しかし我々の約束したことは裏切るわけには行かない。今ここで明かすわけには行かないが新たな提案をしていく。あと5日しかない6月30日が、最後の日というわけではないのだ。と話している。(パリ=飛田正夫 2015/06/22 18:48日本標準時)

ギリシャででは議会広場前に先週末に2000人が集会し、同様に今週末夕刻からはツィプラス首相を支えるギリシャ急進左派連合シリザの呼びかけで7000人以上が集会し欧州の厳しいやり方に抗議している。

抗議者たちの代表は、我々は既に勝利した。ギリシャは欧州で別の考え型で解決したいと考えているし、そのために選ばれたのがアレクシス・ツィプラス首相なので、ギリシャは彼を支持するのだと宣言している。

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