2015年8月13日木曜日

ナチス・ドイツへの消極的関与でも有罪に アウシュビッツは大量ユダヤ人殺害の大工場

2015年4月末から7月末までドイツ北部のルネブルグ(Lunebourg)での裁判では、アウシュヴィッツ の収容所で経理を担当していたグローニング(Oskar Groning)94歳が裁かれた。これは積極的にはユダヤ人殺害に関係してない者でも、ナチスの犯罪がユダヤ人大量殺害工場の性格を持つことから、このシステムの歯車のひとつとして関係した者にはすべて罪があるとう判決だった。この判決で自分の罪を問われるのではないかと怯えたドイツ人市民なども多かったのではないかと思う。

罪というのは暴かれなければ知られずに永遠に隠し置かれる。明かす者がいるから罪になる。

しかし、人を殺害し無限地獄に堕ちた者が、裁判所で再び地獄の判決を受けたとしても、後悔の悔い返す懺悔の心は起きないであろう。ドイツのヒトラーもグローニングも日本のかってのA級戦犯や今の軍国主義者と同じく自分の罪を悔い返すことがないのである。

その罪が償われてまだいないからで、其罪畢已(ございひっち)してないからだ。その殺人犯がまた再びこの国に生まれてファシズムを繰り返すのである。これらの殺人犯を救うのには、彼らに罰を加えるだけでなく、彼らの罪を救う力ある宗教が必要だ。

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オスカー・グローニング(94歳)に4年禁固 裁判判決はアウシュヴィッツ殺害参加者は総て責任者

http://franettese.blogspot.fr/2015/07/4.html


【参考記事】


21世紀のナチス論と市民の積極的関与