(パリ=飛田正夫
2016/02/10 16:28日本標準時)2月11日から少なくとも5月20日までは、ドイツ西部のデトモルド(Detmold)裁判所で第二次世界大戦中のアウシュビッツ収容で元ナチス憲兵隊員SSとして働いていたレインホルド・ハニング(Reinhold Hanning 94歳)の裁判が開かれる。2月29日からはベルリン近くの(Neubrandenburg)でヒューベルト・ザフク(Hubert Zafke 95歳)の裁判が始まる。アウシュビッツ収容開放71年を経た今日でもその傷跡は生々しく残っていて、ドイツでは第三帝国の犯罪を裁くのに年齢は無関係でなにも問題はないと検事は語っている。世界ユダヤ協議会会長のロナルド・ロウデ氏は、「狂暴な殺戮の共犯者」として3,4年ほどの禁固刑を要求するとしている。彼らの年齢を鑑みた基本的にはサンボリックな処置であるという。
ナチスドイツの犠牲者の生き残りの人々約40人が、この裁判の証人としてイスラエル、米国、英国、カナダなど世界中からやってくる。