この公園には古い大樹が沢山あって、そこに逃げ込む人に落雷した珍しい事件だということか。モンソー公園というのはパリの中心街にあり凱旋門とモンマルトルを結ぶ間の高級住宅街にあり、隣接してインターナショナルスクールがあって、生徒がこの公園を運動場がわりにしていて散歩に連れ出されている。従って凄い数の生徒をこの公園で見るわけだ。この日は土曜日なので近所に住む子供9人と大人2人が誕生日の「おやつ会」を催していたのだという。周囲には散策する多くの人がいたという。6人が緊急で環状線沿いにある子供専門のネッケ―病院に運びこまれた。その内の4人の子供が瀕死状態であった。通りかかった私服の消防隊員が人口呼吸を施して1人は助かったという。30日午後には6人が退院し、5人が入院したままで内1人の子供は意識が無い状態だ。
28日のパリの天気は豪雨が予想されていたが、それ以上の警戒は無かったという。このことでパリ市長の責任を指摘する上院議員もいる。落雷はしばしば孤立した人に落ちることがあるが、集団全体にも落ちることがわかったと言っている。フランスのテレビ・ラジオは落雷を避ける簡単な方法を説明している。どうして雷がこの子供たちに落ちたのかの説明は、勿論のことあるわけがないのである。
落雷を避けるには、野外にいる場合には、雷は高い所に落ちやすいので山の上や高い木や山頂を避ける。平原やサッカー場などにはいない方が良い。木の下に駐車したり隠れたりしてはならない。金属物を持たない。公衆電話ボックスの中とか傘の下に入らない。道路の場合には、自転車やバイクやトラクターは止める。しかし自動車は落雷の危険がないが、速度を落とした方がよい。
最良の落雷対策は雷が鳴ったら家の中にいることだが、注意は必要で窓を閉めるのは、隙間から人体などの伝導体を狙って雷が入り込むからだという。水道の栓などを触らないこと。緊急以外は、インターネットと電話にさわらないこと。シャワーや風呂に入らない事。電気器具は切っておく。テレビやケーブル・アンテナなどの使用法を確認しておくこと。
落雷を受けたら、緊急の15や18へ連絡する。携帯の場合には112番。犠牲者が意識のある場合には横に安全に寝かせる。呼吸してない場合には人口呼吸の処置をする。
雷は主に人体の高い所の頭や肩や手に落ちて、伝導体としてより伝わりやすい筋肉や神経や骨や油を通り道にして足から抜ける。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/sante/environnement-et-sante/victimes-de-la-foudre-au-parc-monceau-le-bilan-provisoire_1475263.html
http://lci.tf1.fr/france/faits-divers/foudre-au-parc-monceau-5-personnes-toujours-hospitalisees-ce-8746771.html
http://www.allodocteurs.fr/bien-etre-psycho/environnement-et-sante/comment-ne-pas-s-attirer-la-foudre_1135.html