2016年5月31日火曜日

フランスで政治家や聖職者のセクハラが論議 組織的偏狭性が原因か

(パリ=飛田正夫2016/05/31 9:57日本標準時 日本時間)5月9日に仏インターネット新聞の「メディアパー」とラジオ・フランスアンテー(France Inter)との暴露で辞任に追い込まれた仏衆議院副議長のデニス・ボーパン(Denis Baupin )氏は、既に13人の女性のセクハラ証言がでていたが、この度30日に更に新たな証言が暴露された。ボーパン氏は1990年代の終わりのころに環境相ドミニック・ボアネ議員の協力者であった。1997年と1998年に緑の党の党員ではなかったジュヌヴィエーヴ・ザドロイエスキィさんは、ボーパン氏の事務所で飛び掛かられた。秘書にきづかれると脅しながら止めるように大声を出したと証言している。二度目は壁に押し付けて抱こうとしたのだとその性的暴力を訴えている。ボーパン氏はこの二つのメディアを告訴すると話している。ボーパン氏の婦人はエマニュエル・コス住宅相・ヨーロッパ・エコロジー・緑の(EELV)前書記長であって、党内を二分する論議が起こっている。一方で政治家や政党関係のセクハラは人間関係の世界が狭く固まっていることから、一般社会よりも事件が暴露されにくいと言われている。セクハラはキリスト教世界の牧師がフランスでは大問題になっている。ここも狭い集団関係のなかで権威主義的な圧力が未成年への性的暴力を隠しているのかもしれない。

ラベル:エマニュエル・コス, セクハラ, デニス・ボーパン, ボーパン, ヨーロッパ・エコロジー・緑の(EELV), 前書記長, 仏衆議院副議長
【参考記事】
http://lci.tf1.fr/politique/affaire-denis-baupin-cinq-nouveaux-temoignages-contre-le-depute-8746757.html
http://www.lepoint.fr/politique/affaire-baupin-cinq-nouvelles-femmes-l-accusent-30-05-2016-2042976_20.php