2017年1月26日木曜日

パリ上告審はサルコジの最側近ゲアン元内相を禁固有罪判決

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎26/‎01/‎2017‎‎-01:10:47)23日パリ上告審裁判所はサルコジ前大統領の最側近で内相を務めたクロード・ゲアン元エリゼ大統領官邸総書記官に対し内務省内幹部に対して賞与を現金手渡しで配っていた事件でこれを異常な事態だと見なしダヴィッド・ペイロン裁判長はゲアンに対し有罪判決を下し公共金濫用などで2年間の禁固刑を宣告した。その内の一年は刑務所入りとなるものだ。公共金濫用罪は一般には10年の刑期なのだが、第一審は2014年末には2年間の執行猶予付き禁固となっていた。今回の裁判所の判定ではゲアンは明快に刑務所入りが決まったのである。ゲアンというのは元は警視総監時代からサルコジの友人であっただけにその罪は重い。サルコジ前大統領の最重鎮の一人であり「共和党」(LC)内は大揺れになっているのは、これと同時にサルコジ前大統領時代の首相を務めたフランソワ・フィヨン元首相(共和党LC)の妻をフィヨンの秘書としての架空雇用事件が政治家に辛辣な批判をする週刊誌カナール・アンシュネに暴かれて、仏国検事が調査を開始したからだ。


クリスチャン・ラガルド国際通貨基金(IMF)総裁はサルコジの経済相を務めた人で最近、仏裁判所が有罪を判決したが有名人なので何の罪も罰金も課さなかった。ゲアンの有罪もラガルドの場合と同じように罪の軽減が行われないように、また誰もが法の前の平等を実現されることを望んでいる。

 【参考記事】
http://www.liberation.fr/france/2017/01/23/gueant-condamne-a-un-an-de-prison-ferme_1543525
https://www.mediapart.fr/journal/france/230117/primes-en-liquide-larret-qui-condamne-claude-gueant-un-ferme
http://www.lemonde.fr/police-justice/article/2017/01/23/primes-en-liquide-l-ex-ministre-claude-gueant-condamne-en-appel-a-deux-ans-de-prison-dont-un-ferme_5067574_1653578.html
http://www.lefigaro.fr/politique/2017/01/23/01002-20170123ARTFIG00197-claude-gueant-condamne-en-appel-a-la-prison-ferme.php