2017年7月12日水曜日

ダエッシュ=イスラム主義国家組織(IS)の首領死亡説が確認 死せる公明生ける仲達を走らすのお話は終結

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎12/‎07/‎2017-00:43)11日に、2014年6月にダエッシュ=イスラム主義国家組織(IS)によって支配されていたモスール( Mossoul)が奪還されたとの知らせがイラクによって宣言されたその直後にIS首領アブ・バカ アル-バガダディ(Abou Bakr Al-Baghdadi)の死亡の確認がIS首脳から報道された。シリア地方のイスラム国家テロリスト組織(IS)の高官は首領アブ・バカ アル-バガダディの死亡を、非政府組織(NGO)のアミ・アブデル・ラマネ所長に伝えている。首領の死亡説は噂となって数週間前から流れていた。未確認情報では5月末のロシアの空爆で死亡していたのではないかと見られていて、ロシアはこの空爆での死亡の可能性は大きいことを、6月22日に肯定していた。無料新聞では最も中立報道だと定評のある「20minutes」が伝えた。

アブ・バカ アル-バガダディは2014年7月にイラク北部の大都市モスール(Mossoul)にあるアル・ヌーリィ(al-Nouri)寺院でIS首領として初めて姿を現していた。アブ・バカ アル-バガダディの消息は2016年11月にモスール(Mossoul)防衛作戦が打ち上げられた少し前に、日時不明な録画ビデオの中で姿が写っていたが。その後の首領の生存を示すものは何も提供されていなかった。その最後のビデオでは、イスラム主義者に向かって殉死するまで戦うことを訴えていた。IS首領が死んでもイスラム原理主義者が戦い続けていられたのは、その死が隠されていて、彼等イスラム兵士にも知らされていなかったのではないかと考えられる。まさにこれは、死せる公明、生ける仲達を走らせるの類いの話であった。日本の宗教組織等にもこれと似た話はあり得そうな気もしたのである。


【参考記事】
http://www.20minutes.fr/monde/daesh/2102771-20170711-osdh-affirme-chef-daesh-abou-bakr-al-baghdadi-mort#xtor=AD-198-[2102771_07_11]