（パリ=飛田正夫 日本時間;11/07/2017-10:23）サルコジ元大統領の諮問官でリビアの独裁者カダフィ大佐のイメージを変えて世界の檜舞台に彼を登場させようと考えていたと当時チュニジア革命の前夜には自認していたボリス・ボワロン（Boris Boillon）元チュニジア大使だが、2013年7月31日にパリ北駅でブリュクセルへ向かうタリュス列車で35万ユーロ（約4550万円）と4万ドル（約456万円）の現金を無申告で運ぶ所を取り押えられていた。脱税・資金洗浄等の罪で逮捕されていたが、今月7月7日に執行猶予付き1年の禁固刑と、罰金13万1千ユーロ（約170万円）の有罪判決がパリ裁判所が求刑宣告した。ルモンド紙によるとボワロンの弁護士は上訴するといっている。
裁判所は押収した内の4万ユーロ（約520万円）を取得。税関への罰金は約9万5千ユーロ（約1240万円）が請求された。フランス政府は3万ユーロ（約390万円）が請求。同時に5年間の総ての公務従事や実業家行為が禁止された。ボワロンは所持していた現金はイラクでコンサルタント業で稼いだもので政情が安定してない所なので現金支払いで決済したと語っている。パリ裁判所はボリス・ボワロンがサルコジ元大統領の片腕として重要な職責にありながら社会倫理に背いた罪を厳しく指摘している。
【参考記事】
http://www.francetvinfo.fr/faits-divers/justice-proces/boris-boillon-ex-conseiller-de-nicolas-sarkozy-est-condamne-a-un-an-de-prison-avec-sursis-pour-blanchiment-de-fraude-fiscale_2273532.html
http://www.sudouest.fr/2017/07/07/boris-boillon-ex-conseiller-de-sarkozy-condamne-pour-blanchiment-de-fraude-fiscale-3598608-710.php
http://www.lemonde.fr/politique/article/2017/07/07/l-ex-diplomate-boris-boillon-condamne-pour-blanchiment-de-fraude-fiscale_5157404_823448.html
