2018年2月13日火曜日

歌手ジョニーの遺産相続で一家が餓鬼界の争議 カルフォルニア法の適応も

(パリ=飛田正夫)マクロン仏大統領が主催した国民葬の栄誉を受けて仏人歌手ジョニー・アリディーの葬儀が12月9日にマドレーヌ寺院であって、ジョニーの死後まだ100日も経ない内に、ジョニーの一家では歌手が残した莫大な財産を巡って争議が持ち上がった。12日、ジョニーと歌手シルヴィー・バルタンとの間に生まれた子供ダヴィッド・アリディーと、最初の婦人ナタリー・バイエとの間に生まれたローラ・スメとの二人の異母兄弟が自分達の遺産相続権をフランス法に基づいて主張したからである。しかしジョニーの最後の婦人レティシアは、ジョデとジョイとの二人の養子を迎えていた。レティシアは、2000年代に移り住んだカルフォルニアの法律に基づいて財産相続権を主張して、彼女だけがその権利があるとしている。フランスの遺産相続法ではしばしば財産目当ての後妻に独り占めされないように、そのために子供達の権利が守られている世界にも稀な法律だと言われている。このジョニー一家での財産争議では、フランス法適応の場合は四人の子供達が権利を得る。しかしカルフォルニア法の適応ではレティシアだけが遺産相続権がある。しかしそれは最後に何処に住居を構えたかによって決まるらしい。

ジョニー・アリディーは癌の治療の為に最近になってフランスにやってきてパリ近郊のマルヌ・ラ・コケットの邸宅にすんでいたが、ジョニーの歌手としての仕事はフランスが中心であった。しかし世界のあちこちに不動産や財産が点在している。

歌手や音楽家は人々に多くの喜びや楽しみを分かち与えるのが仕事だが、その取り巻きはというと、どことなく彼の国民的な人気の恩恵にあやかろうとするサルコジやマクロンなどの政治家に翻弄されていたようで、彼等は本当にジョニーの魂を救おうとは考えては無かったのではないか。

そういえばこの人自身の晩年の容貌を見ても餓鬼界のアビディテの形相を呈していて、癌で苦しみながら生きていたのではないかと思われる。そういう餓鬼界の衆生の怒りと渇きを潤し鎮静させなければ、社会全体がこの毒に染まりかねないだろう。(仏時間‎13/‎02/‎2018;6:50)(最終編集仏時間‎13/‎02/‎2018;7:50)

【参考記事】

http://www.europe1.fr/societe/heritage-de-johnny-hallyday-que-dit-le-droit-3572498
http://www.liberation.fr/france/2018/02/12/heritage-de-johnny-laura-smet-et-david-hallyday-ne-peuvent-pas-faire-grand-chose_1629149https://www.francebleu.fr/infos/faits-divers-justice/heritage-de-johnny-hallyday-la-justice-devra-determiner-le-domicile-du-chanteur-1518449200
https://www.francebleu.fr/infos/faits-divers-justice/heritage-de-johnny-hallyday-la-justice-devra-determiner-le-domicile-du-chanteur-1518449200
https://theworldnews.net/fr-news/heritage-de-johnny-hallyday-laura-et-david-peuvent-ils-etre-desherites