インターネット新聞メディアパー(Mdiapart)によりフランス・サッカー界での人種差別的な定員数割り当て(コッタ)が暴露されたのは、「フランス・サッカー:指導員はより少ない黒人とアラブ人を望む」と題された記事が4月28日に同紙に発表されたからだ。5月4日には「パリジィアン紙fr.」が地域サッカーの国家技術指導者であるモハメッド・ベルカセミ(Mohamed Belkacemi)氏の告白を発表した。
この会議の録音が内部でなされたことを批判して、プロ・サッカーフランス連盟会長のジャン・ピエール・ルベール氏からは、もしこういうことが行われると信頼して会合で話ができなくなるので、フランスサッカー協会(FFF)は厳重な処分をし辞めさせるべきだと意見が寄せられている。
しかしメディアパーが明かした人種差別の定員数割り当てが事実であるならば、今回の暴露は一部のサッカーの利益に固執し内部で秘匿されるのを回避したわけでフランスとフランス人の民主主義に重要な貢献となったはずである。FFF側の受け止め方が逼塞していて真摯な態度がなければ問題はさらに拡大するだろう。
国家技術指導者の会合で二重国籍を持つ(移民の師弟)のサッカー選手養成所への定員数割り当て問題に関して5月2日からはセーヌ・サンドニ県議員でフランスサッカー協会連盟(FFF)のパトリック・ブラウエゼック議員が担当する調査が開始されている。別の調査は1日から青年スポーツ監査当局によって始まった。
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