2010年12月14日火曜日

カラチ ルノー・バンリュインベック判事

「ルモンド紙fr.」の14日によれば同日、パリ検察庁はフランス政府の1994年のサウジアラビアとの軍備売買契約での汚職疑惑に関し司法情報の開示に許可をだし、予審判事の調査に委ねた。契約はフランスのフリゲート艦3隻を29億ユーロ(約3500億円)でサウジアラビアへ売却したもので建造をフランス造船局(DCN)の従業員が担当した。

2002年3月にカラチで11人のフランス人DCN技師がテロ殺害されたアゴスタ潜水艦売買契約の時と同じく、フランス政府との仲介売買契約にあたったのは2人のリビア人であった。カラチ仏人殺害事件を調査担当しているルノー・バンリュインベック判事は11月末にパリパリ検察庁はこのフリゲート艦3隻の仲介役に巨額の金が流れたとしてこの契約にも光を当てるように依頼していた。しかしパリ検察庁はバンリュインベック判事の担当を拒絶して、別の判事にさせることを決めた。その理由は別件であるからだという。

しかし、カラチ仏人殺害事件の潜水艦建造契約とサウジアラビアのフリゲート艦売り込み契約とは同じ仲介役が関係していた。二つの契約とも見返り手数料(レトロ・コミッション)が存在していたと●⇒「」 ( 日)●( 日)ジャンルイ・ポルシィエー高官が証言している。

ジャンルイ●⇒「」 ( 氏)●の証言は、




見返り手数料(レトロ・コミッション)とは、フランス政府が武器の外国売り込みで現金賄賂を相手国政府など関係者に贈って落札などを有利にしようとする慣行で、当時は法律的に認められていた。しかし仲介者から取引相手国に金が届かずにそこからフランス側の武器販売関係者へと還流する金が見返り手数料(レトロ・コミッション)といわれるもので、これは国民の税金であって当時も違法であった。


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Le procès-verbal de la deuxième audition de Jean-Louis Porchier, le 15 décembre 2009

Procès-verbal de l'audition du 24 novembre 2009 de François Léotard



Dans le Monde, édition du 11 décembre 2010