2011年1月16日日曜日

仏大統領選挙世論調査 欧州エコロジー・緑の党(EELV)のエバ・ジョリ欧州議員が有力?

2012年のフランス大統領選挙に関する世論調査が2010年12月13日~15日にかけて調査会社(LH2)がルモンド紙のために行い、その結果が1月12日の紙上で発表された。これによるとヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV )のエバ・ジョリ欧州議員が有力候補であることがわかった。エバ・ジョリ欧州議員はドミニック・ストラスカン(IMF国際通貨基金総裁でフランス元社会党政権で経済相)よりも人気がありそれぞれ65%と52%であった。民主運動(モデム)のフランソワ・バイル議長は46%、ジャンルック・メランション左派党議長(Parti de gauche)は39%、14日党内選挙で次期の総裁に選ばれた極右フロンナショナルのマリーンヌ・ル・ペンは36%、ニコラ・サルコジ大統領は30%であった。


エコロジスト内部での大統領選挙候補者はまだ決まってないが、2007年の大統領選挙で大変人気があって騒がれたニコラ・ウロ(Hulot)氏は30%でしかなかった。イブ・コッシェ議員は16%となっている。

ルモンド紙によるとエバ・ジョリ欧州議員の人気はエコロジストは勿論だが婦人層から圧倒的な支持があるという。彼女は裁判官でもあったことから非常に清潔なイメージがあるのだとしている。同氏を正直だと評価したのは84%、実力がある84%、信頼できる72%などとなっている。

緑の党欧州議会共同議長のダニエル・コーン-ベンディット氏の兄であるガブリエル氏が心配していることではあるが、ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV )は仏社会党との連携を十分とって事前交渉をやらないと、大統領選挙には勝てないという心配がある。野党内での多数林立候補による共倒れが心配されるからだ。