2012年6月12日火曜日

カラチ還流(違法)のコミッションの仏政府仲介役がスイスで尋問



2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたで仏造船局(DCN 当時は国営)の技術者11人がテロ殺害された事件の鍵を握る人物にレ バノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏とその協力者であったアドルラマン・エル・アジールがいたがアジール氏は2011年11月にフランスの指名手配になっていたが長らく行方がわからなくなっていた。しかし5月30日にスイスの調査官に尋問されているのがわかった。近くスイスで同事件を担当しているルノー・バンリュインベック判事( juge Renaud van Ruymbeke)が審査する模様だ。

この2人は1994年にサウジアラビア(Arabie saoudite)とパキスタンに軍用潜水艦とフレガート軍艦の販売契約の仲介役をしていた。

この2人は高校時代からの友人で飛行機中で1993年3月ごろに再会した時に共同で仕事をすることにしたという。仏の軍事機器販売でフランス側に還流(違法)コミッションが逆流してそれが1995年のバラデュー元仏首相の大統領選挙運動資金として使われた疑いがあった。

2011年10月にタキエディン氏はパキスタンとサウジアラビアへの武器の販売に関係したことを否定していて、アジール氏がこの仲介役をしたのだといっていた。

検事の調査によるとアジール氏のスイスの銀行口座からは1994年と1995年に多額の現金が引き出さされていた。タキエディン氏は4月に、どんな関係もアジール氏とは無い。またどんな不正な口座とも無関係であると宣言していた。

これまでに前大臣のルノー・ドネデュー・ド・バーブル氏、ニコラ・サルコジ前大統領の30年来の友人のニコラ・バジル(Nicolas Bazire)氏、チェリー・ゴベール(Thierry Gaubert)氏などが尋問を受けた。

カラチのフランス造船局で働いていた11人の仏人テロ殺害事件はシラク大統領がバラデュー元仏首相への政治資金として還流(違法)のコミッションが流れるのを止めたことに対する報復だと仮説を立てたのがカラチ仏人殺害事件の予審を担当するトルビデェック判事であった。