2013年11月23日土曜日

ナイジェリアで捕虜の仏人技師 看守を獄舎に閉じ込め 脱走成功をテレビで語る

ナイジェリア北部でイスラム武装集団ボコ・アラン(Boko Haram)の捕虜に1年近くもなっていた風力発電の仏人技師フランシス・コロンプ氏(63歳)は看守がシャワーを浴びている最中に隙を伺い看守を獄舎に閉じこめて脱走に成功。脱走に必要な体力を養うために狭い独房の中を毎日10キロ以上も歩いていたという。そのために38キロも体重が減ったと語った。心臓が弱かったためにアスピリンを飲み血液が固まらないようにしていたという。長期に渡り脱走の準備をしていたが、いざその日になると獄舎を移されて計画が中断されたりしたという。21日夜に仏民放テレビTF1に招待されて語っている。

今回の脱走が成功したのは看守が熱心なイスラム教徒で祈りの際に身体を清めることをしていて、シャワーを浴びる習慣をコロンプ氏は見逃さなかった。看守は入り口の扉の鍵を持って獄舎内のシャワー室に入るのだが、この日は鍵を扉にさし忘れたために、その隙に脱走が成功したのだという。しかも看守を獄舎内に鍵をかけて閉じ込めたのだと語った。

脱走の意思は持っていたが、それを更に強固にしたのは国際ラジオ・フランス放送局(RFI)のジャーナリストが誘拐され11月2日にマリの北東部ですぐに殺害されたことを聞いたからだという。

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