2012年4月7日土曜日

サルコジはミッテランが好き? オランド嫉妬がメランション切断策

6日、サルコジ大統領は下ノルマンディの首都カーンを訪問して5000人程をゼニットに集めてフランソワ・オランド社会党大統領候補を辛らつに馬鹿にしてみせたとベルギーのル・ソワール(lesoir.be)紙がフランス通信(AFP)を引いて書いている。そのなかでサルコジはメランションの左派党(PG)と一緒になっているものが憎悪を振りまいている」と語ってみせた。また「ミッテランの猿真似をしているものがいるが、ミッテランはそのものを欲してない!」などと言い放った。世論調査でも第3位に第1次投票ではクラス付けられたメランションの票が第2次投票ではオランドに集まるのを嫉妬してのサルコジの分離切断作戦なのかもしれない。一方、サルコジ自身は極右派の国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペンの支持者に対し自分へ味方するよう同会場で呼びかけて本心をだしている。

サルコジはオランドが仏大統領になった場合にはその任期中にフッセンヘイム原発基地を閉鎖すると予定しているとして、これをとらえて話し、2011年3月の福島原発事故の例を出して《津波の高さは42メートル》あった。《自分は急いで、フッセンヘイムはどこにあるかと、地図を見たら・・・アルザスだった》と叫んだという。

どうもサルコジは山津波があることを知らない様だ。知っていたとしてもアルザスでは起こらないと言いたいのだろう。

ドイツが原発の完全廃止を決定したのは放射能汚染のリスクゼロはないからだ。ドイツにはそういうプラグマティックな思想が基本にある。このことを日本の原発開発の場合もサルコジと同様に忘れてしまっているのではないだろうか?

ヨーロッパエコロジー・緑の党(EELV )の大統領候補であるエバ・ジョリ欧州議員に対しては、以前に仏政府与党国民運動連合(UMP)の女性議員からエバ・ジョリはいつも髪の毛が乱れているなどと指摘されていたことを暗黙の了解にしたサルコジは、「身なりの悪いものの手の中に地球が入ったのならどうなるのか?と自問する」などと話して見せて聴衆から拍手喝采があったという。なんとも嫉妬めいた下品な話しではあるが、これがフランス文化云々を誇る人々の現実なのもまた事実なのだ。

【参考記事】


Sarkozy sort les gants de boxe


http://tempsreel.nouvelobs.com/election-presidentielle-2012/20120406.OBS5710/nicolas-sarkozy-sort-les-gants-de-boxe.html

上掲載の週刊誌ヌーベル・オブセルバトワールfr.では写真だけで6日のノルマンデのカーンでの講演模様はビデオ映像では掲載されてなかった。が、左派系知識人を多く読者に持つリベラション紙fr.ではビデオ映像が掲載されている。興味ある方は以下を見て欲しい。

Discours de Nicolas Sarkozy à Caen




Hollande cogne sur les «mensonges» de Sarkozy

http://www.liberation.fr/politiques/2012/04/10/hollande-cogne-sur-les-mensonges-de-sarkozy_810855 


Sarkozy fait un appel aux électeurs du FN pour contrer la gauche