2018年2月26日月曜日

厳寒のフランスでSDF男性が死亡 教会の中に入れずポーチで凍死か?

(パリ=飛田正夫)25日朝にフランス南部のローヌ川下流に位置するバランス市のヴィクトール・ユゴー通りにあるサント・カトリーヌ教会の入り口で男性が日曜ミサの始まる一時間前に死亡しているのがわかった。このヴァランスでも気温が零下3度まで下がっていて急激な寒波が襲っていた。少しでも寒さを和らげようと他の3人の仲間と教会のポーチに身を寄せていたが、 Mikeとあだ名される35歳の男性は朝になっても動かずにいて、9時頃に消防隊が駆け付けたが死んでいた。死因は凍死なのか一週間前に階段で転んで傷ついた足が悪化したことによるのかなど、今のところは未だ結論は出せないとしている。しかし教会のポーチではなく教会の中に入っていれば寒さで死ぬことは無かっただろう。こういう時こそキリスト教教会は彼等に扉を開いている必要がある筈である。 Mikeを知っていいるセリーヌさんなどの話しをフランスブルー地方紙が取材している。それによると、彼はいい人で、何も持ってなかったが、誰に対してでもすべてを投げ打つ用意のある人だった。また彼はいつも片手を胸に当てていたのだという。



都会ではメトロも終電の1時ごろまでは構内にいることが出来て寒さを凌げるが、その後は恐ろしい寒さの中に放り出される。市の準備した宿泊施設は定員がありいつも十分ではない。朝8時頃には出て行かなければならない。外は氷点下以下になっていてまだ薄氷が融けてない。
マクロン仏大統領は選挙公約で冬のSDFの凍死が町でも森の中の彼等の簡易住居でも絶対起こらないように方策を講じると言っていたのは守られなかったのだと国営ラジオ・フランス・アンフォも言っている。一方、26日朝の同ラジオでは、パリのサント・フスタッシュ教会のポーチでは、SDFの人達に暖かいスープなどを配る炊き出しを開始したと報道された。(フランス時間;‎26/‎02/‎2018‎‎-11:13)

 【参考記事】
https://www.lci.fr/faits-divers/grand-froid-un-sdf-retrouve-mort-sous-le-porche-d-une-eglise-a-valence-moscou-paris-2079871.html
http://www.ledauphine.com/drome/2018/02/25/valence-(drome)-un-sdf-retrouve-mort-sous-le-porche-d-une-eglise
https://www.francebleu.fr/infos/societe/valence-un-sdf-de-35-ans-retrouve-mort-sous-le-porche-d-une-eglise-1519558097