サルコジの再登場許さない 独裁者的大統領候補選びにUMP若手議員らが疑問

サルコジの番犬的存在だとも見られたベルトラン元労働相でさえサルコジの2012年の大統領選挙運動に関わった者はUMPから出て行くべきだと宣言している。サルコジの旧来の友人ブリス・オルトフー前内相（移民相）は民主主義の手続きである党内候補者選挙(プリメール)を経ないでサルコジを直接候補者にすべきだと6日発言した。しかし国民運動連合（UMP）内部ではフィヨン元首相、ベルトラン元労働相、ペックレス科学高等研究相、ジュペ元首相などをはじめとし多くの党内大物議員や優秀な若手議員がサルコジの再登場に疑問をもってきている。

ビグマリオン（Bygmalion）事件はジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合（UMP）議長を辞任させる大事件になったが、このビグマリオン事件ではサルコジの2012年の大統領選挙運動資金の架空公演と不正請求書を作ったことが大事件になってコッペは辞任したわけだ。民主主義を犯した者がどうして内なるナチスに勝利できるのかという疑問が残るわけである。

このような独裁者的大統領候補の登場を許す発言をいまのUMPの優秀な若手議員らは疑問視している。サルコジは今、非常に危険な板ばさみの状態にありひっちょとして党内にクーデターが起こってもおかしくないのである。

国営放送や右派系メディアはこれを隠している。ノルマンディ上陸作戦70周年記念式典は世界からの来賓を集めて、オランド仏大統領はほぼ完璧な運営を成し遂げた。好評だと左派系知識人を多く読者に持つリベラション紙などは評価している。 パリジャン紙は7日の誌面には、極右派の国民戦線（ＦＮ）のマリーヌ・ル・ペンに勝利できるのはサルコジ前大統領しかいないとフランス国民は見ていると世論調査の結果を上げて論じている。