2014年9月19日金曜日

オランド仏大統領 ジャーナリスト350人と4度目の記者会見 エリゼ大統領官邸で


18日17時10分から大統領官邸エリゼ宮殿でフランソワ・オランド仏大統領が4度目のジャーナリスト350人との会見を開催し45分話した。そのあとでジャーナリストからの質問に19時15分頃まで答えた。この質疑応答で面白かったのはあるジャーナリストがオランド大統領の人気がないのはジャーナリストのせいなのか?という質問をしたことだった。これにオランドは答えて前任者(サルコジ)のようにテレビの局長任命はしていない。それは視聴覚審議会が行こなっていると答えた。このやりとりは現在もメディアの中にはサルコジ任命の息のかかったジャーナリストがいるというジャーナリストならば承知の事実を物語っているために、今日ここに集まったジャーナリストたちは誰もが笑わずにはいられなかったのである。

オランド大統領はイスラエルとパレスチニアとの和平交渉では、どちらにたいしても同じことを話してゆく立場をとっていると語った。イラクからの要請で武器や空爆を短期間で今週中にも行うがシリアにはやらない。前任者(サルコジ)のように市民を殺害することは避けるし国際社会と連動して行うことをした。サルコジの2017年の仏大統領選挙出馬をけん制する発言になっている。しかしオランドは次の仏大統領選挙出馬が問題なのではなくて、任期中の目標である雇用を増加させることであり、フランスの利益のために頑張ることだと話した。

オランド大統領が人気がなくてある調査では13%に落ちているがという質問では、オランド大統領は世論調査による人気は気にしていない。憲法には人気率で大統領辞任が規定されていない。大事なのは大統領として選ばれたので、その目標を最後まであきらめずに達成していくことだと語った。

ドイツの改革は10年かかった、まだ自分は2年半であると話し、フランスの改革の実が挙がらないと嘆き騒ぐジャーナリストをたしなめた。

そしてオランドが大統領になったときにフランスの抱える赤字は前任者から引き継いだもので、失業も多かった。これからが勝負なのだと戦う抱負を打ち上げた。

税金を払ってないことが暴露されて辞任した閣僚の質問では、自分は大臣や市民個人の財産や税金納入を監視しているわけではない。しかしこれを透明にしなければならない。現閣僚だけでなく前の大臣閣僚の財産開示を行って、外国への隠し口座なども明快に追求していくことを宣言した。

オランドの女性問題に関しては、これまでにすでに解答したとおりだとし、再度の説明はしなかった。

【参考記事】

Hollande, président contre vents, marées et trombes d’eau

http://www.franceinfo.fr/actu/politique/article/hollande-president-contre-vents-marees-et-trombes-d-eau-570561