2015年4月26日日曜日

アフリカ移住難民の地中海遭難は サルコジとBHLのリビア空爆に責任

24日に各国欧州首脳がブリュクセル(ベルギー)に集まり今年になって増加の一途をたどっている地中海でのアフリカ移住難民の遭難事件で論議した。欧州各国はそれぞれの国が地中海沿岸での難民救助や警備に当たるヘリコプターや艦船などの増加を約束した。予算は昨年の3倍の900万ユーロ(約13億5千万円)になったが公海領域になるために軍隊による介入はしないことになった。しかし、最近のフランスのメディアでもヌーヴェル・オブセルヴァトゥアール(Nouvel Observateur )誌やラジオヨーロッパ1などが指摘するようになったのは、フランソワ・オランド仏大統領が(サルコジ)前大統領のリビア空爆によるリビア国家破壊とその後の混乱が、現在の地中海の移住難民遭難事故の責任があるのではないか?との、24日のブリュクセル議会の合間での発言が大きい。が、一方、よそからもサルコジの当時の頭脳であった哲学者のベルナール・アンリー・レヴィ(BHL)が支援していた「反リビア政府臨時国家審議会」(CNT)側のかっての要人たち等の間にも、今では、サルコジの空爆が現在のリビアの混乱と無秩序の原因になったのだと指摘し出してきている。

アフリカ諸国の難民が戦争や飢饉で仕事もなく住居もなく戦争で治安が悪いためにヨーロッパへ労働移住を希望している。アフリカの移住難民が仕事をもとめて地中海を渡るためにリビアを出航地点として選んでいるのは、リビアをニコラ・サルコジの先導によって英国のデビット・カメルーンを動かしNATOを納得させての空爆が、2011年7月から9ヶ月も続き、リビアの国が完全に破壊されていて、密航者にもそれを船で輸送する「運び屋」にも無法地帯は都合かよくなっていたのである。

サルコジの当時の頭脳であった哲学者のベルナール・アンリー・レヴィ(BHL)が支援していた「反リビア政府臨時国家審議会」(CNT)側のかっての要人たちも今では、サルコジの空爆が今のリビアの混乱と無秩序の原因になったことを認めている。

その無法地帯となったリビアは、パスポートもない移住者難民に多額の料金を支払わせて、地中海を危険なボロ船でヨーロッパ側へと渡す「運び屋」(パッスゥー)の本拠地となってしまった。これを取り締まる軍隊も警察力もカダフィが殺されて国が破壊された今のリビアにはないのである。

単にリビア空爆の後の処理や援助を当時の社会党議員でありながらサルコジのブレーンとして外務大臣に翻ったベルナール・クシュナーは4月24日のパリジアン紙などで「空爆して逃げ帰ったのは、良くなかった」とはしながらも、「後で支援をしなかったのが悪かった」と空爆でリビア破壊をしたことを掻き消すような論点をずらしての発言をしている。

マリーヌ・ルペンの極右派系フロンナショナル(国民戦線FN)党は、サルコジを批判し「リビアから独裁者カダフィを追い出し、国を不安定化させた」「その後釜に、多くの殺人を行うイスラム原理主義者を入り込ませ」「それが今のカタストローフの原因になった」と厳しく糾弾している。

本当はサルコジが決めて行った空爆によるリビア破壊それ自体が地中海の移住難民遭難事故の本当の原因であったということだ。

そしてそのリビア空爆は、「アラブ諸国の春」の台頭がチュニジアやエジプトと点火してきて独裁者批判と共に、アフリカの独裁者を支援してきた、フランスの殖民地主義の継続が批判されるのを恐れてきた。そのために、友人であったはずのリビアの独裁者カダフィをサルコジは空爆してみせたのである。これがカダフィとの悪縁を切ろうとしてサルコジの取った手段であった。

サルコジは自己保身のために欧州各国を使いNATOを動かしてのリビア空爆を行った。その付けが今の多数の地中海難民を出し遭難させることになったという視点からのメディア発言が多くなってきている。今後も、50万人が危険な船に乗って無責任な違法「渡し人」に金を搾られて、地中海をわたってくるといわれている。

【参考記事】

http://www.huffingtonpost.fr/2015/04/24/migrants-libye-sarkozy-cible-hollande-le-foll-front-national_n_7133512.html

http://www.europe1.fr/politique/libye-hollande-critique-sarkozy-l-ump-riposte-2436729

http://www.humanite.fr/la-libye-nouvel-enfer-des-migrants-572302

http://leplus.nouvelobs.com/contribution/1356961-migrants-morts-on-paie-le-destastre-de-la-politique-de-sarkozy-et-bhl-en-libye.html
http://www.leparis

ien.fr/politique/migrants-kouchner-et-le-foll-attaquent-egalement-sarkozy-sur-la-libye-24-04-2015-4720815.php
















24日に各国欧州首脳がブリュクセル(ベルギー)に集まり今年になって増加の一途をたどっている地中海でのアフリカ移住難民の遭難事件で論議した。欧州各国はそれぞれの国が地中海沿岸での難民救助や警備に当たるヘリコプターや艦船などの増加を約束した。予算は昨年の3倍の900万ユーロ(約13億5千万円)になったが公海領域になるために軍隊による介入はしないことになった。しかい、最近のフランスのメディアが指摘するようになったのは、サルコジの当時の頭脳であった哲学者のベルナール・アンリー・レヴィ(BHL)が支援していた「反リビア政府臨時国家審議会」(CNT)側のかっての要人たちも今では、サルコジの空爆が今のリビアの混乱と無秩序の原因になったことを認め出してきている。アフリカ諸国の難民が戦争や飢饉で仕事もなく住居もなく戦争で治安が悪いためにヨーロッパへ労働移住を希望している。アフリカ移住民が、地中海をわたるためにリビアを選んでいるのは、リビアをニコラ・サルコジの先導によって空爆が開始され、フランスとNATOの空爆は9ヶ月も続き、国が完全に破壊されてしまっているからだ。


サルコジの当時の頭脳であった哲学者のベルナール・アンリー・レヴィ(BHL)が支援していた「反リビア政府臨時国家審議会」(CNT)側のかっての要人たちも今では、サルコジの空爆が今のリビアの混乱と無秩序の原因になったことを認めている。

その無法地帯となったリビアは、パスポートもない移住者難民に多額の料金を支払わせて、地中海を危険なボロ船でヨーロッパ側へと渡す「運び屋」(パッスゥー)の本拠地となってしまった。これを取り締まる軍隊も警察力もカダフィが殺されて国が破壊された今のリビアにはないのである。単にリビア空爆の後の処理や援助を当時の社会党議員でありながらサルコジのブレーンとして外務大臣に翻ったベルナール・クシュナーは4月24日のパリマッチ(Paris Match)誌などで「空爆して逃げ帰ったのは、良くなかった」とはしながらも、「後で支援をしなかったのが悪かった」と空爆でリビア破壊をしたことを掻き消すような論点をずらしての発言をしている。

本当はサルコジが決めて行った空爆によるリビア破壊それ自体が地中海の移住難民遭難事故の本当の原因であったということだ。

そしてそのリビア空爆は、「アラブ諸国の春」の台頭がチュニジアやエジプトと点火してきて独裁者批判と共に、アフリカの独裁者を支援してきた、フランスの殖民地主義の継続が批判されるのを恐れてきた。そのために、友人であったはずのリビアの独裁者カダフィをサルコジは空爆してみせたのである。これがカダフィとの悪縁を切ろうとしてサルコジの取った手段であった。サルコジは自己保身のために欧州各国を使いNATOを動かしてのリビア空爆を行った。その付けが今の多数の地中海難民を出し遭難させることになったという視点からのメディア発言が多くなってきている。今後も、50万人が危険な船に乗って無責任な違法「渡し人」に金を搾られて、地中海をわたってくるといわれている。

【参考記事】

http://www.huffingtonpost.fr/2015/04/24/migrants-libye-sarkozy-cible-hollande-le-foll-front-national_n_7133512.html

http://www.europe1.fr/politique/libye-hollande-critique-sarkozy-l-ump-riposte-2436729

http://www.humanite.fr/la-libye-nouvel-enfer-des-migrants-572302

http://leplus.nouvelobs.com/contribution/1356961-migrants-morts-on-paie-le-destastre-de-la-politique-de-sarkozy-et-bhl-en-libye.html
http://www.leparis
ien.fr/politique/migrants-kouchner-et-le-foll-attaquent-egalement-sarkozy-sur-la-libye-24-04-2015-4720815.php