リヨン大学の学生がバルバラン解任を求め署名を始めていて、3日間で500人の署名が集まっているという。
また教区の多くの人たちも同様に、未成年者への性的犯罪の存在を知りながら黙視していたことで、「救助義務怠慢」の罪で訴えられている。この訴えは更に、大司教座室のメンバーであるピエール・デユリュー、レジンヌ・メールや司教管区の役員グザビエ・グリロン副司教などが訴えられている。
4日に、プレイナ神父から被害を受けたとされる原告とアソシエーション「開放された言葉」(La Parole Libérée)のメンバーらは、予審判事によって長時間に渡り調べを受けた後に、リヨンの聖職者並びにバチカンのグエラー・ルードウィング・ミュレー枢機卿などの高位責任者を告訴することが決まった。
フィリップ・バルバラン氏は、その当時はリヨンの大司教ではなかった。ペドフィル行為を隠したことなどないと言っている。
この大司教はカトリック教徒の保守派の間では、フランス議会で決まった「総ての人達の結婚」(mariage pour tous)に反対して、有名な人物であった。しかし市民社会の目で見ると恐ろしい性犯罪者ということになる。リヨン大司教はフランソワ教皇とは個人的にも親しい仲であり、今後のこの事件への関与の仕方が注目されている。
フランスのカトリック教会では慧眼の師として知られるパリ近郊都市ポントワーズ司教のスタニスラス・ララン(Mgr Stanislas Lalanne)枢機卿は、犠牲者と家族にとって恐ろしいこの問題に対する我々の反応は明快で厳格だと言っている。
2000年10月にルネ・ビィセー(René Bissey)僧侶が11人の青少年への性的暴力でカルバドス地方裁判所に告訴されて18年間の禁固刑が決まった。その指導的立場にあったバイユュー(Bayeux)司教であったピエール・ピカン枢機はビィセー僧侶の性犯罪を「黙視して訴え出ることをしなかった」罪で3カ月間の執行猶予付き禁固刑が宣告されている。
【参考記事】
http://www.leparisien.fr/faits-divers/mgr-dubost-s-il-avait-su-le-cardinal-barbarin-aurait-mis-ce-pretre-a-l-ecart-des-enfants-08-03-2016-5608939.php
http://www.liberation.fr/societe/2016/03/07/affaire-de-lyon-embarras-et-coup-dur-pour-l-eglise_1438094
http://www.lepoint.fr/societe/a-lyon-le-cardinal-barbarin-releve-le-pere-benoit-de-ses-fonctions-27-11-2015-1985247_23.php
https://www.lyonmag.com/article/78979/affaire-preynat-une-petition-demande-la-demission-du-cardinal-barbarin
http://www.20minutes.fr/lyon/1801827-20160308-affaire-barbarin-nouvelle-plainte-lyon-contre-cardinal-membres-diocese
http://www.francesoir.fr/societe-faits-divers/lyon-un-religieux-mis-en-examen-pour-agression-sexuelle-sur-mineur
http://www.midilibre.fr/2016/03/04/agression-sur-mineurs-par-des-religieux-l-eglise-lyonnaise-en-plein-tempete,1295334.php
http://www.la-croix.com/Religion/Actualite/Le-cardinal-Barbarin-consterne-par-la-tribune-d-un-pretre-sur-les-attentats-2015-11-24-1384278