（パリ=飛田正夫2016/03/10 7:41日本標準時）７日、モロッコの首都ラバトでモロッコ王モハメッド6世の乗る車の前に男性が飛び出してきて懇願書らしき手紙を差し出す事件があった。モロッコ王は首都の2つの鉄道駅の拡張を宣言するために市内を移動中であった。27歳の男性は王の車を停止させ、中身の不明な封筒を王に差し出した。男性には怪我は直ぐに護衛の警察に取り押さえられた。王は男性を許し釈放を命じたという。男性はスペインで生活していたが、最近モロッコに帰って来ていた。裁判所は事件の調査開始の命令を出すとともに、王の恩赦を考慮せずに拘置することにしたという。モロッコのようや立憲君主制では王が絶対権力を握っているのではなくて、議会や裁判権力もそこそこにあるようだ。隣の国チュニジアで2010年12月17日のモハメッド・ブウアジジ青年の国に抗議した焼身自殺から始まったアラブの春でモロッコの王制は倒れなかったが民主化の波には敏感になってきているのだろう。
映像がアマチュアのビデオ家によって撮影されている。
http://www.france24.com/fr/20160309-video-homme-jette-devant-cortege-voiture-roi-maroc-rabat-mohammedVI
【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20160309-video-homme-jette-devant-cortege-voiture-roi-maroc-rabat-mohammedVI
