2016年10月25日火曜日

カレの難民キャンプ撤去で8000人が仏国内受け入れ施設に移動開始

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎25/‎10/‎2016-01:28:52)24日朝6時からフランスの北部都市カレに集まっていた難民8000人が仏国内受け入れ施設への移動が今日から1週間の予定で開始された。難民たちは腕にブラスレットで色分けされて、子供だけや婦人など特別の対応が必要なものなどに区別されて、50人毎に分けられて行き先が区別されたそれぞれの場所を各自が選んでトランクをバスに積んで乗り込みがなされている。今の所は順調にいっているというが、警察は、同じグループの友達同士が同じ行き先のバスに乗る事を調整するのに苦労しているという。立ち退きを受け入れたとはいえ、将来の成り行きを心配しないものはない。カレのキャンプ付近に残って英国への渡航チャンスを諦めない者もいるという。中にはこの移送を喜んで踊っているアフガニスタンの難民もいる。本格的な難民キャンプの解体は明日から始まる。


受け入れ側の市町村では反対者への説明や説得が進んでいる。住民は今こわいのは難民が私たちの村にくるからではなくて、これを敵視する隣家の人が恐ろしいという婦人の声まで聴かれている。ある男性は国を戦争で追われやって来た人々を迎えないわけにはいかない。私たちちがそうなった事を考えると当然であると答えている。カレ市のジャングル完全撤去にはあと数日かかると見られている。英国の警察もアフガニスタンの支援グループと共にこの撤去には協力している。


カレの難民キャンプは18カ月間に渡り使用されてきたが、上下水道の施設も不備で衛生面からも人権尊厳に反した住居であり欧州議会からの注意もあった。子供や婦人など英国へ渡るためにこのドーバー海峡の最短距離にある港町にアフガニスタンやスーダンなどから集まっていた。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20161024-migrants-evacuation-jungle-calais-direct-live-france