(パリ=飛田正夫 日本時間;31/10/2016-22:48:40)23日に欧州共同体(EU)とカナダは公式にブリュッセルで両地域間の自由貿易(CETA)合意に反対抗議のある中で調印した。いずれにしても本件の明確化を欧州議会が議決してない限り、この調印によって直ちに現実化することは意味しないという。どうしてこの問題が惹起したのかをカナダの商工会議所のジャン・ムルフィ氏が語っている。カナダ人の心配はヨーロッパで起こったものと同じで、カナダのそれ(CETA)が米国とヨーロッパとの間での自由交易条約(TTIP)と同一視されたことに失望していたからだという。米国のモンサントの遺伝子組換え生物(GMO)やホルモン牛肉などと全く同一視されているのではないかとカナダ人は危惧を持っているらしい。
ムルフィ氏によれば、例えばカナダの牛肉でもそれがヨーロッパ大陸に多量に搬入される牧畜農家の心配は、流行のヨーロッパ・優良チーズがカナダに流れ込むのと同じ心配がカナダ側にもあるのだという。ホルモン牛の事をヨーロッパ人が余り知らないのと同様に、卵やチーズを冷蔵庫に入れないヨーロッパの衛生規範をカナダ人は理解できてないという。
【参考記事】
https://www.letemps.ch/economie/2016/10/31/controverse-accord-ceta-explique-trois-minutes
http://www.lalibre.be/actu/international/wallonie-menacee-par-la-commission-juncker-dement-les-affirmations-de-lutgen-qui-repond-5816054bcd70958a9d5a1e48
https://www.rtbf.be/info/dossier/ceta-la-wallonie-defie-l-europe-et-le-canada/detail_au-canada-on-etait-aussi-inquiets-au-sujet-des-normes-europeennes?id=9444387
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