(パリ=飛田正夫 日本時間28/12/2016;04:13:パリ時間27日20H13)21日夜のドイツの首都ベルリンでのクリスマス市場に集まる群衆に大型トラックを突っ込んで12人を轢き殺し40人程を負傷させた犯人のアニス・アミリは、23日早朝にイタリアのミラノで一般のパトロール中の警察の不審尋問で撃ち合いになって射殺されて死亡したが、ミラノまでドイツからどのような経路で行ったのかが謎になっていた。このほどアミリの背負うリックがリヨンのパールデユー駅の監視ビデオに写っているのが唯一照合されたことで、アミリはリヨンでシャンベリー・トリノ・ミラノの列車の切符を現金で求めたことがわかったと27日のフランスのメディアが報道している。
しかしドイツからリヨンまでの経路はパリを通過したのかなどよくわかっていない。独仏と仏独国境を二度通過したということだ。誰でもが自由にヨーロッパ中を行動できるシュンゲン協定の見直しが問題になっているが、ここには安全と自由を巡る選択の大きな問題がありドイツやヨーロッパの右傾化の中で安全強化が叫ばれているが、今後これに関し論議されてゆくだろう。