2011年5月26日木曜日

ラガルド仏経済相の国際通貨基金(IMF)専務理事立候補に待ったの声が

 5月25日、財政予算懲罰委員会はベルナール・タピ事件の不正行為容疑事件で2人の公務員を起訴していたがこれが一方で国際通貨基金(IMF)専務理事候補のクリスチーヌ・ラガルド経済相への調査を引き起こしたと25日の仏インターネット新聞メディアパー(Mdiapart)はいっている。さらにメディアパー社は25日夕刻に最高裁判所のジャン・ルイ・ナダル検事総長の共和国裁判所の調査委員会への手紙の要約を発表していてそのなかで、ナダル検事総長は5月10日に権力濫用に関する調査開始を要請していたという。26日朝のラジオフランス・アンフォ(France Info)でのル・ポワン誌のボースレット編集長とヌーベル・オブセルバトワー誌のジョフラン編集長の対談でも
 ラガルド経済相には多くの疑問と疑惑があるままでIMF専務理事候補に立候補するのは良くないし驚くべきことだといっている。

 検事総長の照準点とは、ベルナール・タピが社長であったスポール用品のアディダス社とリヨネ銀行との間の訴訟解決に違反と不正行為の兆候が働いていたのではないかというものだとメディアパー社はいっている。

 その18頁に渡る要請書の手紙の末尾で、検事総長は、クリスチーヌ・ラガルド経済相が絶えずその大臣の権力を行使してベルナール・タピに有利な解決の結果になるように、訴訟手続きのそのいかなる段階においても調停へと導かれていたと推定していて、検事総長の予見としては権力濫用という性質が考えられるというものだとメディアパーはいっている。(11/05/26-11:44)

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May-25-2011



(参考記事)

Affaire Tapie: Cour

de discipline budgétaire saisie du cas de fonctionnaires (presse) - 25/05/2011 - leParisien.fr: "qui pourrait entraîner par ailleurs une enquête sur la ministre de l'Economie Christine Lagarde"