2011年5月25日水曜日

IMF専務理事候補ラガルド仏経済相は タピ氏へ政府賞与350億を授与か

 5月25日、国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロスカーン氏の辞任でIMFは後任者を早急に探すことにしている。IMF専務理事への立候補者届けは5月23日から6月10日までになされるが、欧州からは英国やイタリア、ドイツが支持するフランスのクリスチーヌ・ラガルド経済相の名前が上がっている。26日、27日のノルマンディーのドービル開催のG8で欧州の代表として推薦すると見られる。民主運動(モデム)のフランソワ・バイル議長はクリスチーヌ・ラガルド経済相はスポーツ用品の世界的メーカー・アディダス社長のベルナール・タピ事件の重要容疑者で「タピ事件の中心的な人物であって、問題が批判された次期には彼女が指揮をとっていた」とグラン・ジュリー(RTl、Le Figaro、 LCI共催)の放送で発言した。
 
  バイル議長は「28500万ユーロ(約350億円)の国の公金を、過去に社会党大臣で後にサルコジ大統領の側近となったタピ氏に、アディダス社の利益損失だと見なして、訴訟手続きを簡略化し仲裁裁定する形で反対を押し切ってタピ氏への補償を承認し、タピ氏への公金授与を決めたのがクリスチーヌ・ラガルド経済相であった」とまとめて話している。

  7 月中旬には3人の司法官が回答を出すことになっている。その前にIMF専務理事に就任すればこの事件の容疑は簡単に消えてしまうのではないかと心配されている。多くの疑問が指摘され疑惑の多い者をIMF候補に出すことはフランスや欧州にとって逆に後悔することにもなると左派系メディアでは驚くべきことで良いことではないとしてる。疑惑を晴らしてからIMFに出すべきだと指摘されている。

 「ヌーベル・オブセルバトワー誌fr.」(22日)によると、オブリ社会党書記長はIMF専務理事候補にふさわしく賛成だと22日に発言しているという。しかしブノワ・アモン仏社会党スポークスマンや民主運動モデムのフランソワ・バイル議長などは批判的だと指摘されている。アモン氏は「ラガルドさんのリベラル過ぎるところ」が望んでないところだという。

 パリ市長ベルトラン・ドラノエ氏はIMFを率いる要因は非常に重要であるといっていて、「私はクリスチーヌ・ラガルド経済相を非常に尊敬している。しかしIMFを率いる政治は人の性格によって動かされるというのには興味がないとテレビ局カナール+で発言した。

 ゲラン内務大臣(前大統領官邸書記総監)はラガルド経済相を支持していて、彼女がIMF専務理事のすべての資質を備えている。また多くの国が彼女を支持しているとグラン・ランデブー(Europe1、Le Pqrisien-Aujoud'hui en FranceI共催番組)でいっている。

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(参考記事)
L'opposition pas unanime sur une candidature de Lagarde au FMI - Economie - Nouvelobs.com